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銃を持たされた農民たち 千振開拓団、満州そして那須の62年
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 築地書館/ |
発売年月日 | 1995/10/20 |
JAN | 9784806767442 |
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銃を持たされた農民たち
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銃を持たされた農民たち
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満州開拓時代の日本の世情、庶民の暮らしぶり、棄民と現地人の介抱、一方で侵略者への襲撃、避難する間の栄養失調や川流しによる犠牲者や集団自決,定住と開拓の底力、etc... 非常な辛さを乗り越えて生き抜いてきた、生ききってきた、悔いはないという言葉に胸をつかれた。 体験に裏打ちされた...
満州開拓時代の日本の世情、庶民の暮らしぶり、棄民と現地人の介抱、一方で侵略者への襲撃、避難する間の栄養失調や川流しによる犠牲者や集団自決,定住と開拓の底力、etc... 非常な辛さを乗り越えて生き抜いてきた、生ききってきた、悔いはないという言葉に胸をつかれた。 体験に裏打ちされた「(農業の)前途は大変だと思う。時代によって流れが変わっても、それに応じてやるしかない」という諭し。 人生観 “時代に翻弄される”という言い方があるけれど、実質的には個人的で内面的な経験でもあるんだ。
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元日から4回やったドラマ「開拓者たち」で描かれていた千振開拓団にちなんだ本。もともと満州ものは興味があったから、義勇開拓団や武装開拓団の類があったことは知っていたし、彼らが終戦間際に国から裏切られるようにソ連侵攻の盾にさせられたことも、過酷な逃避行を経て帰国したことも知っていた。...
元日から4回やったドラマ「開拓者たち」で描かれていた千振開拓団にちなんだ本。もともと満州ものは興味があったから、義勇開拓団や武装開拓団の類があったことは知っていたし、彼らが終戦間際に国から裏切られるようにソ連侵攻の盾にさせられたことも、過酷な逃避行を経て帰国したことも知っていた。でも、その人たちが再び集まって那須で協同組合形式で土地を開拓し、酪農を根付かせたという帰国後のことは初耳で、これは市民社会的、非営利組織的な取り組みとしてもすごく面白い例だと思ったから、何か関連本を読んでみたいと思っていたのだ。 そんななか見つけたこの本は、老境に入った千振の人たちの写真と短いインタビューを合わせたもの。どちらかといえば、もっと歴史をたどったような記録を期待していたんだけど、これはこれで証言集として貴重。話したそのままを書いているようなので、話のまとまりは悪かったりもするんだけど、それだけに本音に触れられる気がする。つまり、ドラマを通じて知った限りでは、過酷な運命に翻弄されたけれど理想を失わなかった人たちという感じだったが、やっぱり仲間うちでも色々あったんだろうなと思わせるような話があったりして、それはそれこそ当然だと思う。 当時は男も女も閉塞した日本を抜け出して大陸に行きたいと思っていた人がけっこういたんだなあということ、国に裏切られたという思いはずっと引きずられるものなんだということ、それでいながら今の生活にそれなりに満足している様子であること、などなど一人ひとりの言葉から思うことは多い。 それともう一つ思ったのは、写真一つで嫁に行っても、嫁したらめったに実家をあてにしたりしなかったんだなあということ。貧しくても、そのなかでつつましく生きる姿は本当に美しいと思った。もちろん、男性についても同様。身を粉にして、家族を養い、徴用されたかと思えばシベリア抑留になったりしても、自分の力で生きようとする。昔の日本人は成熟していた。
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