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丹生都比売
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 原生林 |
発売年月日 | 1995/11/20 |
JAN | 9784875990734 |
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丹生都比売
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商品レビュー
4.1
62件のお客様レビュー
持統天皇の話だと思っていたら草壁皇子からみた持統天皇。繊細で優しい草壁皇子が生きる世界は汚れきっているけど草壁皇子からみた世界は澄んでいる。そんな風に感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
以前に読んだ短編集の中の「丹生都比売」に、持統天皇視点の一章が追加された長編があると聞いて買いました。 それほど長い一章ではなかったので、小説としての長さはあまり変わらなかったけれども、草壁皇子の見る世界に持統天皇(当時は鸕野讚良皇女)の視点が追加されることによって、物語に厚みが増したと思います。 短編では、親の期待に応えられない辛さと、親に間引かれるのではないかと怖さが際立っていました。 そのとき、母親の持統天皇もまた、我が子を愛おしく思いながらも逃れられない天皇家の血まみれの運命を受け入れざるを得なかったのです。 母親の、我が子への慈しみと、それを全うできない悲しみ。 丹生都比売とは吉野におわします姫神で、清らかな水と銀を、そして猛毒である水銀を統べる神。 大海人皇子は吉野で丹生都比売の祝福を受けて、大友皇子に対して兵を挙げなければならない。 そうでなければ、呪われた挙兵として勝ち目はなくなってしまうから。 “ひとはみな、それぞれの生の寂しみを引き受けて生きていく、という芯を持つ蔓なのだろうと思う。” 草壁皇子の虚弱な体と繊細な感受性は、丹生都比売を呼び起こすのに必要だったのだと思うのです。 彼の透き通った、しかし確とした存在感。 諦めと悲しみと慈しみ。 美しい物語でした。
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この物語は明るくはない とても美しく、やりきれない 自分の欲しいものを手に入れるためには何でもする そのために誰かを傷つけることもできる そんなひともいれば 与えられたもので満足し何か手に入れるために何かを傷つけるようなことにためらう そんな人もいる どちらにもそれなりのつら...
この物語は明るくはない とても美しく、やりきれない 自分の欲しいものを手に入れるためには何でもする そのために誰かを傷つけることもできる そんなひともいれば 与えられたもので満足し何か手に入れるために何かを傷つけるようなことにためらう そんな人もいる どちらにもそれなりのつらさはあるが 後者は生きにくさを感じてしまうひと そんな人に息をつける瞬間があったり 心の支えとなる何かがあるといい そういう場面があって少しホッとする 草壁皇子に見える世界の恐ろしさ、計り知れない美しさ 人はそれぞれの生を精一杯生きている 幸せって何だろう 生きるってしかたないことなんだな そんな慰めをくれる
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