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ティーガー戦車隊(上) 第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録
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ティーガー戦車隊(上) 第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録

オットー・カリウス(著者), 菊地晟(訳者)

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ティーガー戦車隊(上) 第502重戦車大隊オットー・カリウス回顧録

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大日本絵画
発売年月日 1995/03/15
JAN 9784499226455

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ティーガー戦車隊(上)

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商品レビュー

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2013/07/10

朝井   ジブリ宮崎駿氏の作品でこの著者を知った。決して読み易くはなく、全編に溢れる軍事用語に加え淡白な文体は、エースと冠される著者(現在は薬局経営)の戦闘行動や戦況の把握をも若干困難にしているが、なんとか読み進むうちに著者のスタンスが浮かび上がってくる。それは軍隊という「職場」...

朝井   ジブリ宮崎駿氏の作品でこの著者を知った。決して読み易くはなく、全編に溢れる軍事用語に加え淡白な文体は、エースと冠される著者(現在は薬局経営)の戦闘行動や戦況の把握をも若干困難にしているが、なんとか読み進むうちに著者のスタンスが浮かび上がってくる。それは軍隊という「職場」における、信頼関係の構築維持そして強化へのこだわりである。  戦車という特殊な車両を作戦の主力とする部隊では、縦横の人間関係はもちろん整備部隊や補給部隊など複雑強固な連携に綻びが生じると、当の戦車兵が危機に立たされる。最前線において戦車は敵の脅威であるから、あらゆる火砲の集中攻撃を受ける。この場合、たとえ軽微な機関不調であっても5名の乗員は死に直面するわけである(ティーガーは当時世界最強と呼ばれたが故障も多かった)。車長であり小隊を率いる指揮官である著者はまさにその当事者である。自己の判断に加え、運よく危機を回避できた体験も記されているが、彼は現場の連携こそを自己や部隊の生命線と捉えていたに違いない。彼の戦果は、そのスタンスの副次的産物であろう。  本書は戦記物でありながらも「職場」の人間関係の記述もウエイトを占めている。おかれた状況が全く異なるが、上司部下、他部署とのかかわりなど、現代の人間社会でも十分参考に値するものである。いやむしろ、著者の行動はいわば生存をかけた答えであるから、参考というより絶対的な行動基準と言えるのかもしれない。  なお当時の著者は二十歳そこそこの若者であり、政治的思想は特に持ち合わせていなかった。しかし当時のドイツ政府(いわゆるナチス)を自分の祖国と同一視することはなかった。彼はSS(親衛隊)所属ではなく、ドイツ国防軍所属であり、純粋なる郷土愛を胸に法律上の国民の義務として戦場へ赴いた。戦後、自己の体験を客観的に分析し、そんな国民を「消費」する国家間の武力衝突を糾弾している。そしてこの本を記すきっかけの一つとして、多くの戦友が戦後、旧ドイツ軍に属したという事実だけで「ナチス」ドイツ軍という一絡げ呼称の元に蔑まれる、といった屈辱を晴らす目的もあったと記している。現代に生きる我々が70年間、大規模な戦闘に巻き込まれずに済んでいるのは、先人たちがきわめて重大なプロセスを踏んでくれたおかげであることを胸に刻むべきであろう。

Posted by ブクログ

2013/01/25

オットーカリウスの記録である。戦車長としての心得本として読むもよし、歴史資料として読むもよし面白い。タイガーの咆哮が聞こえてくるようだ。

Posted by ブクログ

2011/08/16

本書はナチスドイツ軍、第502重戦車大隊オットー・カリウス中尉による回顧録である。ある本によると著者は個人戦車撃破数150輛という卓越した戦果をあげたという。 その活躍は、宮崎駿の妄想ノート「泥まみれの虎」にも取り上げられている。 私も妄想ノートを読んで興味をもち購入したので...

本書はナチスドイツ軍、第502重戦車大隊オットー・カリウス中尉による回顧録である。ある本によると著者は個人戦車撃破数150輛という卓越した戦果をあげたという。 その活躍は、宮崎駿の妄想ノート「泥まみれの虎」にも取り上げられている。 私も妄想ノートを読んで興味をもち購入したのであるが、なんとも読みづらい本であった。 まず予備知識がないと読みづらい。著者が余り好意的ではないと思われる人物はそれとなくかかれている。(名前ではなく、我が将軍、我がナポレオン等)また、地名はもとより兵器や戦史にも詳しくないと理解が深まらない。そのうえドイツの比喩的な表現も理解に苦しむ。 注釈や地図を充実してくれれば良かったのに残念である。 ただ、読みづらい事を差し引いても一読の価値はある。ロジなどドイツ軍の足腰の強さが窺える。善良なドイツ人が何を考えて戦争をしていたのかがわかる。 そして、ドイツ軍においても無能な軍人(高位な場合も多い)が少なからずおり、足を引っ張った事がわかるのが面白い。 なお読むのに余りにも時間がかかってしまい、上巻の内容は忘れてしまいました。

Posted by ブクログ

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