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菅笠日記 現代語訳
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菅笠日記 現代語訳

三嶋健男(著者), 宮村千素(著者)

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菅笠日記 現代語訳

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 和泉書院/
発売年月日 1995/02/28
JAN 9784870887220

菅笠日記

¥770

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2024/02/28

奈良の榛原のあぶらや 資料館を訪れた際、ここは伊勢本街道(初瀬街道)で、この旅籠に泊まったということを本居宣長が自身の書物に書いている、と教えてもらい、興味を持ったので読んでみた。 なるほど。 生まれ故郷の三重県松阪市から、お連れを引き連れ山を上り峠を超えて、奈良の里へ旅をした...

奈良の榛原のあぶらや 資料館を訪れた際、ここは伊勢本街道(初瀬街道)で、この旅籠に泊まったということを本居宣長が自身の書物に書いている、と教えてもらい、興味を持ったので読んでみた。 なるほど。 生まれ故郷の三重県松阪市から、お連れを引き連れ山を上り峠を超えて、奈良の里へ旅をしたんだそうな。 P32 奈良、吉野の桜を鑑賞する。 自身の父が自分に子どもができないことを嘆き、この地の吉野水分神社へ願ったところ、妻が懐妊。更に男の子を望んだところ宣長が生まれたという。 これは大変有名なエピソードだそうで、43歳で再訪したときに感涙したと。 そりゃ涙するわな。自分がどれほど愛されていたか、それを如実に表すエピソードなのだから。 両親から望まれて生まれた子供は幸せです。 かと思うと、吉野の茶屋から見下ろす千本もの桜は、綺麗だが 一目千本という名前を下品と言い捨て、名付けた者を排斥する姿は、同一人物とは思えない。 P53 「かへりみる よそめを今を かぎりにて 又もわかるる みよしのの里」 振り返ってよそながらに眺め見るのも今が最後と、またも別れる吉野の里よ こんなふうに尋ねた地を振り返り、想いを巡らすのは、移動手段の発達障害していない徒歩旅が主だった時代ならではの感慨だなあ。 歩いてる旅をすることはいいことです。 自分を向き合う自分が生まれる。 P84 大和三山について 香久山が最も低く、次点で耳成山、畝傍山が1番高いと。 三つの山野妻争いという伝説があり、香具山は女、他2つは男だったそうで、争って求婚したんだそうな。山どうしが嫁を求めてバトる。なんとも面白い。 八木を出て東に四、五町(一町=109mだから、4.500m)行き、それらの山を眺めてみたいもんだ。 いにしえの、まほろばの歌に詠まれた山々の姿は壮観だろうな。 P89 奈良県宇陀の 榛原から、赤羽根越えルートで松阪へ戻る際、雨と疲労で体調不良になった宣長が、駕籠に乗り、連れの者たちに運ばせていたときの描写。 「雨は止んだがまだ気分が悪いので、あの見苦しい駕籠という物に乗って飼坂を下る。本当に大変険しい山通であった。 中略 峠にある茶屋でしばらく休んで、この坂を下ればやがて多気の里である。」 人に運ばせているのに見苦しいとは、宣長も言いたい放題だなと、笑ってしまった。 ※ちなみに本居宣長は有名な商家の生まれで、幼名は富之助、24歳の時に宣長に改めたそうだ。

Posted by ブクログ

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