秀吉謀反 異説本能寺の変

土岐信吉(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社/
• 発売年月日: 1995/12/08
• JAN: 9784309010267

商品レビュー

2019/03/08

豊臣秀吉が山間を漂白する山の民、ワタリであるとした視点から本能寺の変を読み解く小説。ワタリ一族が世間の迫害から逃れ、秀吉が一族のキラ星として天下統一をねらう。信長殺害の主犯は、秀吉として描かれる。
全てとは言わないが、あり得なくはないと思います。歴史は勝者により書かれてきました。真実を想像するのも、また、歴史の楽しみですね。

2012/05/28

竹中半兵衛のイメージが変わるほどの大活躍。まさかの爆殺は予想できなかった。いまはやりの秀吉黒幕説だが秀吉の異常な立身出世の背景はあながちそうかも知れないと感じた。

2011/08/06

　本能寺の変は天下統一の野望をかなえるため秀吉が謀った暗殺であり、光秀ははめられた、という設定のストーリー。そして、その天下統一の野望の陰にはワタリと秀吉の宿願があった。

　歴史的証言としての光秀謀反を覆す設定は面白い。光秀の行動を感情的な方向から理由付けするよりも理に適っている気もする。