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小さな貝殻 母・森瑤子と私
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 1995/12/25 |
JAN | 9784104097012 |
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
森瑶子の次女の書く作家森瑶子と女伊藤雅代、母マサヨ・ブラッキン。森瑶子は内面についての葛藤の軌跡も私達に見せてくれている作家である。 彼女が取材をかねてセラピー(カウンセリング)を受けていた様子が収録されているのが「叫ぶ私」 母と自分の関係を書いているのが「夜ごとの揺りかご、船...
森瑶子の次女の書く作家森瑶子と女伊藤雅代、母マサヨ・ブラッキン。森瑶子は内面についての葛藤の軌跡も私達に見せてくれている作家である。 彼女が取材をかねてセラピー(カウンセリング)を受けていた様子が収録されているのが「叫ぶ私」 母と自分の関係を書いているのが「夜ごとの揺りかご、船あるいは戦場」 そして、その娘から見たのが本書。 それぞれ読んでみると、まるっきり違う物語になっていて驚く。 心を打たれるのは、自分のセラピーの中では「私が家族にかまってあげないから夫が怒る」という風に見えている点が、娘から見ると「稼ぎがない父が母に当たり散らし、母もそれを負い目に思っていた」ということ。 セラピーという内面を語る場所においても、「私が稼いでるんだから!!」と言えず、母であり妻である自分が家族をかまえなくてすまない、という思いに苦しめられていたことに痛ましい思いがする。 しかし、救いは次女のナオミの確かなる視線だ。 「両親の関係は両親の関係。私達にもちこまないで」「無理して一緒にいることはないのに」「夫婦の問題を娘に愚痴る父親は反則だと思う」とはっきりと見抜いている点だ。 母、そして作家森瑶子が教えてくれたのは結局同じことだったと、筆者は言う。 人を愛すること、自分を愛すること、美しいものを愛すること、美しい人生を送ること、 森瑶子が書いた大人の女としての十カ条は今でも、そして、「男」にも必要なものである。 私は4の子供の代わりに、「うまく弱音や本音をはける」を入れたいけどな。 1 人のせいにせず、苦しみや痛みを自分でひきとる 2 仕事を持ち、夫に頼らないだけの自分の収入スキルがある (妻に頼らないだけの家事スキルがある) 3 結婚している、あるいは、男と暮らしたことがある 4 子供を生み、育てた経験がある 5 男をすべて恋人にせず、友達づきあいができる男がいる 6 一人でレストランやバーにいつて食事ができ、お酒が飲める 7 しゃれた会話ができるようなインテリジェンスがある 8 年齢を重ねて行っても決して感性が衰えない 9 どんなことにも好奇心を持って接することができる 10 自分が不幸な状況にあっても、人に対して優しくできる
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3人の子どもの母は家事に育児に自身を消耗し、ただ古本屋で大量の本を買っては読破することしか楽しみがなかった。その母が作家として成功し夫である男はそれを疎み、やがて家庭は崩壊していく。国際結婚であった森は娘から見てもおしゃれで、自慢の人だった。けれど本当に孤独な人だったと語る、娘マ...
3人の子どもの母は家事に育児に自身を消耗し、ただ古本屋で大量の本を買っては読破することしか楽しみがなかった。その母が作家として成功し夫である男はそれを疎み、やがて家庭は崩壊していく。国際結婚であった森は娘から見てもおしゃれで、自慢の人だった。けれど本当に孤独な人だったと語る、娘マリアの私小説。
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OL時代愛読していた森瑤子の半生を娘の立場で書き綴ったもの。読んでいたときはこんな背景で書いていたとは夢にも思わなかった。もう一度、作品を読みかえそう。
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