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闇のなかの黒い馬 夢についての九つの短篇
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 1994/02/20 |
JAN | 9784309008967 |
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闇のなかの黒い馬
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死霊制作中にこぼれおちたイメージの数々をまとめたという詩のような短篇(^^) 対談集を読むと、ひとつの話にいくつものイメージがあり、実際にそれを小説にしてみたら臨場感がなくてやめたものが多いと。悪戦苦闘の結果採用されたイメージが夢としてここにある。 以下、「黙示と発端より」この本...
死霊制作中にこぼれおちたイメージの数々をまとめたという詩のような短篇(^^) 対談集を読むと、ひとつの話にいくつものイメージがあり、実際にそれを小説にしてみたら臨場感がなくてやめたものが多いと。悪戦苦闘の結果採用されたイメージが夢としてここにある。 以下、「黙示と発端より」この本について 実際に見た夢について書いたのじゃないんですよ。大ざっぱにいえば、どういう夢は、どういうふうにしたらみられるかということが書いてあるんです。つまり、夢を手段にして、普段見れないものを見ようとする。そして、見ようとする相手は、これまた、大ざっぱに言えば、存在ですね。 (略) そういうふうに、存在へどうにか迫ったかのような方法上の工夫を、この九つの短篇それぞれにのべてみれば、『闇のなかの黒い馬』では部分と全体、縮小と拡大ということになりますかね。小さな黒を大きな黒の上に重ねてみたのですね。『暗黒の夢』では小さな光と大きな闇の対比、『自在圏』では別の世界からの出現、『追跡の魔』では「振り返り」による前進、『変幻』では時間の中での変容、『宇宙の鏡』では「向こう側」からの観察、『<私>のいない夢』では原始からの発見、『夢のかたち』では内部感覚の出現、『神の白い顔』では裏側と仰向けというふうになるわけで(以下略)
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漆の闇に吸収されうる黒の樹海を食べる。異形なる幻影は花車。収斂と埋没。暗闇、暗黒、暗幕。詩の如く小説は決して虚飾ではない。いわば破戒だり、さらに言えば有象無象をギロチンに捧げる。と同時に止血処理をする。その瞬間から無限の逼塞に軀を喜ばせるのだ。
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