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賭博・暴力・社交 遊びからみる中世ヨーロッパ 講談社選書メチエ4
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1994/02/01 |
JAN | 9784062580045 |
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賭博・暴力・社交
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
刺激的なタイトルであるが、内容としては『中世ヨーロッパの遊び』を紹介するものであり、 凄惨な情景描写はなく、具体的な遊びの内容から時代を考察するもの。 そもそも"遊び"とは定義が広い言葉であるため、賭博はもちろん、狩りや騎馬槍試合、音楽、詩、美術などを含み、 ...
刺激的なタイトルであるが、内容としては『中世ヨーロッパの遊び』を紹介するものであり、 凄惨な情景描写はなく、具体的な遊びの内容から時代を考察するもの。 そもそも"遊び"とは定義が広い言葉であるため、賭博はもちろん、狩りや騎馬槍試合、音楽、詩、美術などを含み、 ときに教育として、ときに社交として、ときに儀式として多くの役割を担ってきた。 特に農村社会では儀式としての側面が強く、遊びが反社会的なものとして指導者層と対立するのは宗教と都市の発展を理由とするところが大きい。 さらに現代に至っては、過去遊びでしかなかった競技や芸事の多くが仕事として成立しているのは、ひとえに人類の繁栄によるものだろう。 発展の継続により、すべての遊びが仕事となるのか、またはすべての仕事が遊びとなるのか。 その境界線は曖昧だ。
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1994年刊行。著者は東京大学教養学部助教授。 トランプ、チェス、サイコロ。そしてテニス等のスポーツ。西欧の中世においてこれら娯楽は賭博と神意とに結びつきつつ、さらに、中世後期には労働概念から「神」の要素が外れていくという変容が生じていく。それは、神の恩寵の下にある自然に直結した農業とは別の職業者が増加し、彼らが集住する都市の拡張・増大とが相まって、都市民の技術を高度化させていくようになったことに伴い、先の娯楽は余暇の例として世に定着していったのだ。 本書は、西欧中世史における遊芸・娯楽の有り方を、当時の文献・小説などから解読していく書である。アナール学派の影響を如実に受けた一書であることは間違いない。
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