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吉野ケ里遺跡 「魏志倭人伝」の世界 日本の古代遺跡を掘る2
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吉野ケ里遺跡 「魏志倭人伝」の世界 日本の古代遺跡を掘る2

七田忠昭(著者), 小田富士雄(著者)

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吉野ケ里遺跡 「魏志倭人伝」の世界 日本の古代遺跡を掘る2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 読売新聞/
発売年月日 1994/06/15
JAN 9784643940497

吉野ケ里遺跡

¥220

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2024/02/12

 これも北九州旅行に関連した本。吉野ケ里遺跡にも足を運んだことで読み始めた。  「日本の古代遺跡を掘る」シリーズの第2巻。他には、高松塚古墳、藤ノ木古墳などがある。  本書の特徴は、実際に発掘調査を担当した研究者が、その時の生の声をもとに時間を追って発掘調査の経過や内容を記述して...

 これも北九州旅行に関連した本。吉野ケ里遺跡にも足を運んだことで読み始めた。  「日本の古代遺跡を掘る」シリーズの第2巻。他には、高松塚古墳、藤ノ木古墳などがある。  本書の特徴は、実際に発掘調査を担当した研究者が、その時の生の声をもとに時間を追って発掘調査の経過や内容を記述しており、また、その遺跡の評価をその遺跡と関係深いこれも別の研究者が評価して解説している所である。  吉野ケ里遺跡は、弥生時代の初期から中期後半までの環濠集落の変遷が時間を追ってわかる貴重な遺跡であり、邪馬台国の時代前夜の北九州の様相を明らかにしている。この本の副題では「魏志倭人伝」の世界となっているが、本書を読むとちょっと違う気がする。  昭和61年から63年の三か年で始まった発掘調査のフィーバーぶりは、ちょうど大学生であった私の記憶にもある。いかにも邪馬台国が北九州にあることが決まったかの報道ぶりであった。ただ、実際は、本書を読んでも明らかなように、吉野ケ里遺跡が一番大きかったのは、弥生時代の中期の後半であり、邪馬台国の時代よりは少し前なのである。著者もマスコミや市民のフィーバーぶりには戸惑いを覚えつつも、それが、調査が終われば、工業団地になるはずであった遺跡が、一気に保存に傾いたのは、邪馬台国へのロマンであった。  ちなみに本書では、一言も邪馬台国とかかわるとは書いていない。むしろ考古学的には何の確証もないと慎重な態度を取っているのが面白い。  ちなみに、現在吉野ケ里遺跡に行くと、解説では邪馬台国九州説を取っている。  この本が書かれたのは、1994年なので、まだ保存が決まったところであり、どういう形で保存されるかまでは記述していない。あそこまでテーマパークっぽくなるとはという感じか。まあ、私的には十分に楽しめたけどね。

Posted by ブクログ

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