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神の乙女クマリ 現代ネパール長編小説 双書・アジアの村から町から14
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新宿書房/ |
発売年月日 | 1994/12/20 |
JAN | 9784880082028 |
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神の乙女クマリ
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本作の内容は、「MARC」データベースよると、次のとおり。 ---引用開始 ネパールの生き神クマリとして祀られるのは、初潮以前の浄く美しい少女である。そしてクマリであった女の最初の夫は死ぬという言い伝えがある。愛し合うショバとウペンドラはこのタブーにそれぞれどう向き合ったのだ...
本作の内容は、「MARC」データベースよると、次のとおり。 ---引用開始 ネパールの生き神クマリとして祀られるのは、初潮以前の浄く美しい少女である。そしてクマリであった女の最初の夫は死ぬという言い伝えがある。愛し合うショバとウペンドラはこのタブーにそれぞれどう向き合ったのだろう。 ---引用終了 クマリのことを知ったのは、最近のこと。 NHKテレビで見たと思う。 以下、ウィキペディアの引用です。 ---引用開始 クマリ(Kumari、Kumari Devi)は、ネパールに住む生きた女神である。サンスクリット語で「少女」「処女」を意味する。密教女神ヴァジラ・デーヴィー、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーが宿り、ネパール王国の守護神である女神タレージュやアルナプルナの生まれ変わりとされており、国内から選ばれた満月生まれの仏教徒の少女が初潮を迎えるまでクマリとして役割を果たす。 ---引用終了
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ネパールに実在する風習、現人神クマリを引退した少女の物語。フィクションではあってもそこに描かれる風俗は事実に忠実という最近好物の構造。 クマリとはネパールにおいて、初潮前の少女を神として祭る風習の、その少女。初潮を迎えることにより、血の穢れを避けるために引退し、次なるクマリ...
ネパールに実在する風習、現人神クマリを引退した少女の物語。フィクションではあってもそこに描かれる風俗は事実に忠実という最近好物の構造。 クマリとはネパールにおいて、初潮前の少女を神として祭る風習の、その少女。初潮を迎えることにより、血の穢れを避けるために引退し、次なるクマリがその座に就く。 引退したクマリにも聖性が残るため、元クマリと最初に結婚した夫は早死にするという言い伝えがあり、そうした信仰と近代精神との狭間で思い悩む少女ショバの物語である。 大学を卒業したインテリで物腰も優しく思いやりに溢れた青年ウペンドラと想いを通わせるが、先の迷信のため結ばれるべきではないとショバは考える。 一方で粗暴で酒びたりのトラック運転手バブカジにも言い寄られてしまい、ショバはその対応に苦慮する。 この構図は早いうちに登場するので、「まずバブカジと結婚し、早死にしたらウペンドラと再婚する」という展開はすぐに思いついたのだけれど、中盤はほとんどずっとぐじぐじと思い悩む会話ばかりで、終盤にやっと出てきたと思ったらの急展開である(詳細は割愛)。 正直言って物語としての面白さはさほどでもないのだけれど、「信仰と近代精神の対立」というテーマが面白い。 日本では近代精神が成立する頃(明治以降)にはそれほど強い信仰心が残っていなかったので、信仰心が恋愛の阻害要因になることは少ない。どちらかと言うと経済的な、あるいは身分差のようなものが良く見られる。 本書ではショバとウペンドラのカーストは釣り合っており、障害にはならない。純粋に「元クマリとしての呪い」が二人を悩ませる。 最終的になんだかよく分からないうちに収まってしまうのだが、まあ幸せならいいんじゃないかということにしたい。 それはそうと最後の方に出てくる「マヒリとジュルム姉妹」の境遇、さらりと流されてるけど結構とんでもない話である。これはネパールではよくある話なんだろうか。
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