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オレンジ計画 アメリカの対日侵攻50年戦略
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1994/06/20 |
JAN | 9784105284015 |
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オレンジ計画
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1994年刊。◆米国の仮想敵国の一つである日本との戦争計画は、第二次世界大戦より相当前(日露戦後位)から綿密に検討(計画の見直しも多)。その計画が結実したのが太平洋戦争。部分的修正(対独戦、つまり大西洋方面作戦)を除き、ほぼ計画通りに推移。これが本書の帰結。◇勿論それだけではなく、戦争、外交、その他の未来予想や計画に対する徹底した米国内の検討作業というのが極めて印象深い。殊に①補給の徹底的重視の姿勢。補給船団に対する護衛艦が建艦計画の中で大きな位置を占める。②必要物資の徹底的な見積りと高い予測的中率。 ③日本軍の攻勢予想。基本的には戦闘艦だけを攻撃してくるはずとした。もちろん、米軍側は自軍の中部太平洋進出のための補給部隊を、日本の潜水艦・航空機・高速巡洋艦で攻撃されることを極度に懸念。が、結果的にはほぼ杞憂。④航空機戦力の徹底重視。開発費用や大量生産費用も潤沢に。しかも重点項目は航続距離。⑤日本攻略の肝は海上封鎖。特にフィリピン方面と対馬海峡。⑥対英戦争も検討課題。などと見事な徹底ぶり。もちろん、米軍にも誤謬があった。陸海軍の対立、フィリピン救援か、それとも日本列島を視野に入れた中部太平洋島嶼侵攻か、という基本戦略での対立。戦時中の修正が効いたか疑問。 しかし、翻って日本の状況はどうか?。つまり個々の航空機や個艦建造能力ではキャッチアップができていたかもしれない。が、それ以外の航空機やその他の大量生産能力、工兵能力など、1930年代ですら米国に学ぶべき項目は多々あったはず。 しかも、相手の交戦能力をいかに減縮・欠如するか、米軍の侵攻予想と対策(マリアナのような乾坤一擲の海戦に勝つことではねぇ…)に?。そのために必要な技術・物資の検証他。克服すべき課題は多かったのに…。 さて本書。些か自賛に過ぎる点と(割り引いて読めば十分許容範囲)、オレンジ計画には影も形もなかった原爆投下の決定に関する解読につき、十分な史料的裏付けがあるか?。これは問題点か。◇加え、オレンジ計画の適宜の改変内容とその過程をもう少し判り易く、時系列に即し検討して欲しかった。◇ところで、本書を読むと、その初期段階から航空機の重要性を指摘しているようだが、いくらなんでも1920年代以降だろうし、空母も同様のはず(航空母艦設計の初竣工艦船が1922年の「鳳翔」)。ここも疑問点か。
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