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20世紀美術 岩波新書337
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20世紀美術 岩波新書337

宇佐美圭司(著者)

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20世紀美術 岩波新書337

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店/
発売年月日 1994/05/20
JAN 9784004303374

20世紀美術

¥220

商品レビュー

3.2

6件のお客様レビュー

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2021/09/12

岩波新書の魅力ってキャッチーなタイトルじゃなくてそのものズバリのタイトルで本質を突くってとこだけど 本書はそのものズバリのタイトルだけど著者の感想がそのまま羅列されるだけで

Posted by ブクログ

2016/01/16

マルセル・デュシャンやバーネット・ニューマン、ジャスパー・ジョーンズ、ジャクソン・ポロック、さらには日本の河原温や三木富雄を取り上げて、20世紀美術の意義を論じています。また、自身も画家である著者にとって、20世紀美術を経た現在の芸術が置かれている困難な状況についても考察が展開さ...

マルセル・デュシャンやバーネット・ニューマン、ジャスパー・ジョーンズ、ジャクソン・ポロック、さらには日本の河原温や三木富雄を取り上げて、20世紀美術の意義を論じています。また、自身も画家である著者にとって、20世紀美術を経た現在の芸術が置かれている困難な状況についても考察が展開されています。 著者は、デュシャンが追究した「還元」へ向かう情熱の発端を、印象派に求めています。眼が見えるようになるとは、眼から対象へ向かう志向的なまなざしが確立することを意味しています。これに対して印象派がおこなったのは、眼から対象へ向かうrecognitionを対象から眼へと向かってやってくる原色の光の点のcognitionへと還元することでした。さらにセザンヌは、空間についても同様の還元を試みます。彼の描くデッサンは、キャンバスの上に「もの」を完成させることなく、みずからの感覚を「もの」へと至る「通路」として開いておいたのだと、著者は述べています。さらにピカソは、パースペクティヴと「もの」のフレームに関して、セザンヌの仕事をさらに推し進めていきます。 こうした「還元」へ向けての情熱は、20世紀のアメリカの芸術家たちによって、、批評家グリーンバーグと共犯関係を取り結びつつ、いっそうあからさまに追究されていきました。しかし著者は、こうした「還元」そのものを突き詰めていくことで、現在の芸術家が困難な場所に追い込まれていったことを指摘します。著者は、河原温のパフォーマンスによって作品を成立している場所そのものの「不在」にスポット・ライトが当てられたことに触れ、「彼の「不在」によって、パーティーという人と人のコミュニケイションの場の、エンターテインメントに堕してしまった日常性が浮かびあがる」ことの意義を認めつつも、「しかし私はパーティにとどまろう。どんなに困難でもコミュニケイションの場に」という決意を語ります。そして、晩年のジャクソン・ポロックの「カット・アウト」の仕事に、「還元」への情熱とは異なるヴェクトルを、すなわち、キャンバスの中に密封され閉ざされていくヴェクトルではなく、さまざまな色や形が自由に出入りしうるコミュニケーションに向けて開かれていくヴェクトルを認め、高い評価を与えています。 やや言葉遣いにクセがあるので、著者の主張を性格に読み解くことができたのか、かなり不安を感じているのですが、刺激的な内容であったことは間違いなく、おもしろく読みました。

Posted by ブクログ

2012/09/20

地元の図書館で読む。正直、あまり期待していませんでした。理由は簡単です。現代美術の作家と僕の間に、共通の言葉があると思えないからです。第1に、現代美術を楽しむためには、お約束を理解する必要があります。僕は、その約束を知りません。第2に、芸術家が持つ感受性を楽しむ感受性を持っていな...

地元の図書館で読む。正直、あまり期待していませんでした。理由は簡単です。現代美術の作家と僕の間に、共通の言葉があると思えないからです。第1に、現代美術を楽しむためには、お約束を理解する必要があります。僕は、その約束を知りません。第2に、芸術家が持つ感受性を楽しむ感受性を持っていないことです。いい意味で、この新書は、この期待を裏切るものでした。再読の価値があります。

Posted by ブクログ

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