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自由ケ丘密会夫人 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1994/07/15 |
JAN | 9784061857223 |
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自由ケ丘密会夫人
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自由ケ丘密会夫人
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29歳の伊集院明日香(いじゅういん・あすか)は、夫の伊集院京輔(いじゅういん・きょうすけ)と結婚して6年目になりますが、夫が仙台に単身赴任しているため、自由ヶ丘の自宅で7歳の息子と義母との3人で暮らしています。 明日香は、父から受け継いだ土地を有効活用するため、短大時代の親友だ...
29歳の伊集院明日香(いじゅういん・あすか)は、夫の伊集院京輔(いじゅういん・きょうすけ)と結婚して6年目になりますが、夫が仙台に単身赴任しているため、自由ヶ丘の自宅で7歳の息子と義母との3人で暮らしています。 明日香は、父から受け継いだ土地を有効活用するため、短大時代の親友だった稲垣見栄子(いながき・みえこ)の紹介で、彼女の兄で「南急ナポレオン・ハウジング」という住宅販売会社に務める36歳の稲垣啓四郎(いながき・けいしろう)に出会います。明日香は、浮気をしていた京輔への腹いせもあって、稲垣と2人きりで箱根の塔ノ沢温泉にあるホテルへ不倫旅行に出かけます。 ところがちょうどその日、長年稲垣と恋人関係にあった25歳の河野美紀(こうの・みき)という女性が殺害されるという事件が起こります。稲垣には、明日香と箱根のホテルにいたというアリバイがありますが、殺された美紀の兄でライターの河野剛紀(こうの・ごうき)は稲垣のアリバイに疑問を抱き、女性記者で24歳の野津原田鶴(のづはら・たづる)とともに、事件の背景を調べ始めます。 そんなある日、殺害された美紀の部屋に若い男が侵入するという事件が起こります。その場に居合わせた河野は、男が逃げ出す際に落とした名刺から、犯人が貝塚達郎という名前であることを知り、貝塚と同居している国見良子というクラブに務めている女性の部屋を訪ね、彼女と意気投合して一夜を過ごすことになります。 さらに河野は、人妻専門のデリヘル「トランタン・クラブ」に務める27歳の梅津るり子と知り合い、「エグゼクティブ西麻布」というマンションの一室で彼女と関係を持ちます。このマンションは「六本木不倫館」と呼ばれており、ラブホテルのように使用されていました。明日香の夫の京輔も、ここで見栄子と不倫関係を結んでおり、稲垣もこのマンションに暮らしていることが明らかになります。 その後河野は貝塚の居場所を突き止め、事件の手がかりを聞き出そうとします。ところが、河野が事件の真犯人を突き止めようとしていることを察知した貝塚の仲間たちに襲われ、拉致されることになります。しかしここでも、田鶴が彼の居場所を突き止め救出します。 一方明日香も、稲垣の事件当日の行動に疑問を抱くようになり、彼と密会を重ねつつ、さりげなく彼から事件のことを聞き出そうとします。ところがそんな折、彼女は稲垣のマンションを訪れたときにるり子が殺害されている現場に遭遇し、しかもナイフを手に取った瞬間を何者かによって写真に撮られてしまいます。写真が公表されれば、彼女にるり子殺害の嫌疑がかかり、仮に彼女の無実が明らかになったとしても、稲垣との不倫などが知られてしまうことになります。ここに至ってようやく稲垣に騙されていたことに気づいた明日香は、自分の心をもてあそんだ彼に復讐しようと決意します。さらに事件の真相にたどり着いた河野も、2人の密会現場へと駆けつけ、物語はクライマックスを迎えることになります。 官能サスペンス小説を数多く執筆している著者だけに、ストーリーの仕掛けは比較的しっかりしています。ただ後半の展開が速すぎて、少しバランスが悪いように感じました。官能シーンの描写もやや中途半端な印象があります。
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