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幻色江戸ごよみ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新人物往来社 |
発売年月日 | 1994/07/11 |
JAN | 9784404021267 |
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幻色江戸ごよみ
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商品レビュー
3.7
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1994年発行、新人物往来社の単行本。12編。短編集。歴史読本などに掲載されたものの単行本化なので、いくつかは既読。怪異を思わせるものもあるが、登場人物の語りの中の怪異なので、実際はどうなのかは分からない。どちらかいうと庶民の暮らしを描いた連作という感じである。心地よくなることも...
1994年発行、新人物往来社の単行本。12編。短編集。歴史読本などに掲載されたものの単行本化なので、いくつかは既読。怪異を思わせるものもあるが、登場人物の語りの中の怪異なので、実際はどうなのかは分からない。どちらかいうと庶民の暮らしを描いた連作という感じである。心地よくなることもないかわりに、極端におそろしくなることもない、そんな作品集。少し笑えるオチの作品が多いかもしれない。 掲載作:『鬼子母火』、『紅の玉』、『春花秋灯』、『器量のぞみ』、『庄助の夜着』、『まひごのしるべ』、『だるま猫』、『小袖の手』、『首吊り御本尊』、『神無月』、『侘助の花』、『紙吹雪』、 初出:鬼子母火「歴史読本」1994年2月号、紅の玉「歴史読本」1994年3月号、春花秋燈「時代小説大全」1994年夏号、器量のぞみ「歴史読本」1993年6月号、庄助の夜着「歴史読本」1993年8月号、まひごのしるべ「歴史読本」1993年8月号、だるま猫「歴史読本」1993年9月号、小袖の手「歴史読本」1993年10月号、首吊り御本尊「歴史読本」1993年12月号、神無月「歴史読本」1993年11月号、侘助の花「歴史読本」1994年1月号、紙吹雪「歴史小説大全」1993年冬号、
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江戸の四季折々を取り込んだ十二話 。 「鬼子母火」師走の夜に起こった小火の原因は…。 「紅の玉」天保の奢侈禁止の世に生きる飾り職人。 「春花秋燈」二つの行燈のまつわる怖い話。 「器量のぞみ」自分を醜いとしかとしか思えない。 「庄助の夜着」古着屋で見つけた夜着、痩せていく男。 「ま...
江戸の四季折々を取り込んだ十二話 。 「鬼子母火」師走の夜に起こった小火の原因は…。 「紅の玉」天保の奢侈禁止の世に生きる飾り職人。 「春花秋燈」二つの行燈のまつわる怖い話。 「器量のぞみ」自分を醜いとしかとしか思えない。 「庄助の夜着」古着屋で見つけた夜着、痩せていく男。 「まひごのしるべ」首にかけられた迷子札の謎。 「だるま猫」火消しにあこがれた若い男。猫の目。 「小袖の手」小袖から出てくる細い手・・・怖い! 「首吊り御本尊」奉公が辛くて逃げ出した奉公人。 「神無月」神のいない月だからできる男たちの行動。 「侘助の花」看板屋がついた嘘。 「紙吹雪」質屋の女中が屋根の上から降らせる雪。 すっすと、読んでしまったけれど、どの短編も読み直したい。 『かまいたち』の中の「迷い鳩」と「騒ぐ刀」よりも 読みやすく、わかりやすく、筋立が整っている。 「紅の玉」「春花秋燈」「器量のぞみ」「だるま猫」 「小袖の手」「紙吹雪」がいいかな。。。 ある意味、『三島屋変調百物語』も新鮮かも。 図書館で借りたので、古本屋で探して、 もう一度読んでみようと思う。
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※このレビューにはネタバレを含みます
江戸下町の四季折々を描いた12編の短編集。 市井の人々の暮らしぶりは決して楽とは言えず、常に慎ましやかなもの。その日常の中には終始仄暗さがつきまとう。 子を思う母の無念さ、逃げ場を失った男の失望、持ち主の秘密を封じ込めた曰く付きの行灯、などなど。夢とうつつが重なり合う摩訶不思議な世界観も乙に思えた。 どれもこれも余韻が残る終わり方で、物語の続きに思いを馳せずにいられない。宮部さんのこうした江戸下町の物語は、いつも切なさをそっとにじませるものが多いから好き。 市井の人の寂しさ直向きさ無念さを書かせたら右に出る者はいないのでは。 宮部さんの上手さが光る短編集だった。 特に『鬼子母火』『器量のぞみ』『まひごのしるべ』『首吊り御本尊』が好みの作品。
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