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キケロ 文庫クセジュ758
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キケロ 文庫クセジュ758

ピエール・グリマル(著者), 高田康成(訳者)

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キケロ 文庫クセジュ758

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白水社/
発売年月日 1994/09/30
JAN 9784560057582

キケロ

¥715

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2016/11/07

「内乱の一世紀」の渦中にその足跡を刻んだ、弁論家にして政治家・キケロの概説書。 日本語で読めるキケロの概説書自体あまり数がなく、その点では貴重である。 1~7章まで時系列でキケロ自身の弁論家あるいは政治家としての活動が列記され、8章がまとめという体裁である。 キケロの弁論活動...

「内乱の一世紀」の渦中にその足跡を刻んだ、弁論家にして政治家・キケロの概説書。 日本語で読めるキケロの概説書自体あまり数がなく、その点では貴重である。 1~7章まで時系列でキケロ自身の弁論家あるいは政治家としての活動が列記され、8章がまとめという体裁である。 キケロの弁論活動-著述活動は全て現実の政治活動や政治的状況と不可分に作用しあっているからこその上記の構成となっている。 浮世離れした哲学者でもなければ、自身の利害を優先し原理原則を持たない政治家でもない、地に足の着いたキケロの思索がいかに練り上げられたか。そしてその現実的な性質ゆえに後世に受け継がれていったことが8章を読んでようやく得心がいく。 8章の結論部分を読んで印象は良くなったものの、本書は読者に対してやや不親切で大変読みづらい。 文庫クセジュシリーズにありがちな、限られた紙幅に情報量を詰め込もうとし過ぎて、ほぼほぼ事実の列挙に等しい文章となっていること。登場人物については、ご丁寧に一切省略しないので、文章の大半をローマ人特有の長い名前(しかもラテン語表記付き)が占めているような感を受け、非常にテンポが悪い。 また同時代人を多数登場させる割には、当時の社会的・政治的情勢や政敵らの思惑などについての言及はほぼなく、既に十分な知識を持っている人ならともかく、初学者には分かりづらい構成となっている。 読者へのサービス精神という点を除けば、悪くない入門書。

Posted by ブクログ

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