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最澄と天台本覚思想 日本精神史序説
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社/ |
発売年月日 | 1994/09/25 |
JAN | 9784878932083 |
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最澄と天台本覚思想
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森有正のもとでフランス文学を学び、文芸批評家としての観点から道元や良寛といった日本の宗教家たちの思想を論じてきた著者が、日本の精神史をつらぬく中心的な発想を天台本覚思想に見いだし、それについての考察をおこなったエッセイです。 著者は、天台本覚思想の基本的な発想が最澄において把握...
森有正のもとでフランス文学を学び、文芸批評家としての観点から道元や良寛といった日本の宗教家たちの思想を論じてきた著者が、日本の精神史をつらぬく中心的な発想を天台本覚思想に見いだし、それについての考察をおこなったエッセイです。 著者は、天台本覚思想の基本的な発想が最澄において把握されていたと論じています。このようなスタンスで最澄の思想を正しく理解することが可能なのか、という疑問をいだく読者もいるかもしれませんが、いうまでもなく本書は、文献学的な立場から議論をおこなっているものではなく、あくまで批評家として日本精神史の根幹をなす発想をつかみ出そうとするもくろみにもとづいて書かれています。さらに著者は、おなじ問題意識にもとづいて、一遍や道元、西行や明恵にも、共通する精神的モティーフを見いだそうとしています。 個人的には、こうした著者のもくろみは、それなりに理解できるものだと感じました。むしろ問題は、著者の考える日本精神史がそれ自体ひとつの形成過程をもつものだという点に、あまり留意がなされていない点にあるのではないかという気がします。
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