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セナを殺した男たち 「聖書を手にした天才」と「グランプリの悪魔」
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ベストセラーズ/ |
発売年月日 | 1994/11/05 |
JAN | 9784584181904 |
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セナを殺した男たち
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黄色い帯には、 あらかじめ約束された セナの死、 それは1994年5月1日と。同じ1994年11月5日に初版刊行のこの本、だから、「あの事故」に関しての原因究明などは、まだまだ、というタイミングでの出版。それゆえこその、このタイトルと帯文句だ、と思います。いっそ5月1日前後に読も...
黄色い帯には、 あらかじめ約束された セナの死、 それは1994年5月1日と。同じ1994年11月5日に初版刊行のこの本、だから、「あの事故」に関しての原因究明などは、まだまだ、というタイミングでの出版。それゆえこその、このタイトルと帯文句だ、と思います。いっそ5月1日前後に読もうかな、と、漠然と眺めていたこの本。なんで今ごろ?私はあの日、TV中継でですが、偶々あの事故を目にしてしまったのです。「音速の貴公子」アイルトン・セナが、コクピットで動かない(頭が少し傾いた?)、グリーンに血だまりのようなもの、そして彼がヘリコプターで搬送される様子や、すでに「ダメだ」というような気分が画面から漂ってくるのも、見てました。(その様子は、この書の冒頭で中継映像として語られるとおりです、6行分ほど、それがすべて)。私自身、たいへんなものを見てしまった、と思った記憶は鮮明です。こないだブック○フで、どう見ても新本のこれを100円で見つけ、あの日の思い出を(個人的にも)拾い上げるというぐらいのつもりで入手してしまったのでした。著者は、当時すでに「二十八年間、カメラのファインダーを通してF1グランプリを見つめてきた」写真家。「ドライバーと親しくなれない」「私は友人の死を悲しみたくはない」と(この著の時点で)言うほどに、F1の中で仕事をしてドライバーたちとも親交を持った経験のある、その彼だからこその、このタイトルでしょう。刊行のタイミングがタイミングだから、これくらいセンセイショナルでもでもいい、と思います。帯や見返しの黄色はブラジルを思わせるし、私の好きなトーンの黄色です。もしかしたら偏った(いずれにしても、叙述が立場によるのは当然ですよね)見方からの本なのかもしれません。けれども、極力「情緒」を抑えようとする著者の文章は簡潔で、それだけでも読ませてくれます。セナの死について、その日から半年後に、これだけ読み応えのあるものが書けるのは、やはり感嘆に値します。1994年の「あの日」、ちょうどセナのすぐ後を走っていた「新しい世代のドライバー」M・シューマッハが、「皇帝」と呼ばれて後、4年ぶりの参戦で、今日(2010年5月9日)、F1スペインGPで素晴らしい復活を見せてくれました。技術レギュレーション変更に、その都度対応することを余儀なくされつつ、それでも「ドライバーの技術」で後ろを封じ込める様子は、「往年のシューマッハ」でした。来週のモナコが楽しみだわ、と、思う今宵、敢えてこの一冊を。ここに出てくるチームやドライバーやメーカーや、とにかくそれぞれの固有名詞に親しんで憶えている、「バブル」を体感した一人としても。頑張れアラフォーのシューマッハ、「モナコ・マイスター」に期待!他のマシンを巻き込む危険性の高い無茶(今日も、こないだも!)をすることの多いハミルトン(そりゃーないだろ! Boo!!)、最後の最後で自滅とは因果応報かな!?だからハミルトンは嫌いなんだよ、でも今日は自滅で良かったね。この段落は、全くもって私の個人的好みです、無視してください。15年以上の時間が経って、「物語」として読めるかもしれない1冊です。実は、一通り読んだら誰かにあげてもいいかな、と思っていたのですが、しばらく手元に置いておこうと思う、今夜の気分。来週は、モナコ!!
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