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死の日本文学史 中公文庫
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死の日本文学史 中公文庫

村松剛(著者)

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死の日本文学史 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論社/
発売年月日 1994/05/10
JAN 9784122020979

死の日本文学史

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2024/06/29

柿本人麻呂は、殯の時代に生き、火葬の時代になって、死が死んだことを歌った。 死が死ぬとは、薨る(みまかる)時代が終わり、死の時代が始まったことを意味する。 死という漢字は骨を意味する。 火葬によって、薨る(みまかる)は、死に変わるのだ。 平安時代の花の美観は、花を愛でると共に、...

柿本人麻呂は、殯の時代に生き、火葬の時代になって、死が死んだことを歌った。 死が死ぬとは、薨る(みまかる)時代が終わり、死の時代が始まったことを意味する。 死という漢字は骨を意味する。 火葬によって、薨る(みまかる)は、死に変わるのだ。 平安時代の花の美観は、花を愛でると共に、花に執着してはならないという仏教理念の登場した時代でもあった。 無常感が、洪水のようになって迸る古今集には、 美しく咲く花と、散る花の美学が込められている。 人生=夢と断ずる浄土信仰の登場こそが中世宮廷文學を規定した。 邪霊、鬼霊と物忌みによって支配されていた中世10世紀の宮廷。 源氏を出家に追い詰めていくのも女の死と女の霊だ(出家には至らなかったが)。 村松剛によって、日本の古典文学の読み方を教わった。 更に、キリスト教の基本を教わり、イスラム教を通じて中東の政治を教わった 網野善彦に先立って後醍醐の特異性と魅力を教えてくれたのも村松剛だ。 20世紀読書の師と言える。

Posted by ブクログ

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