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ヴェネツィアの光と影 ヨーロッパ意識史のこころみ
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ヴェネツィアの光と影 ヨーロッパ意識史のこころみ

鳥越輝昭(著者)

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ヴェネツィアの光と影 ヨーロッパ意識史のこころみ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大修館書店/
発売年月日 1994/08/01
JAN 9784469211900

ヴェネツィアの光と影

¥385

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2015/11/07

・・・・・・っということで、ぼくがこの本に興味を持ったのは【ヴェネツィアの光と影】とうタイトルに惹かれたからです。 ヴェネツィアは6世紀中期にアッティラに侵入された民族が潟に逃げ込んでから、18世紀の最終盤にナポレオンによって滅ぼされるまで1400年にわたって続いた国家でありま...

・・・・・・っということで、ぼくがこの本に興味を持ったのは【ヴェネツィアの光と影】とうタイトルに惹かれたからです。 ヴェネツィアは6世紀中期にアッティラに侵入された民族が潟に逃げ込んでから、18世紀の最終盤にナポレオンによって滅ぼされるまで1400年にわたって続いた国家であります。 ご存知のように海運によって経済的に栄えた歴史を持っています。 その繁栄と滅亡の歴史と日本を重ね合わせれば二国の共通点が見出せ、そこから何らかの教訓が得られるのかと考えたのです。 ところが、副題に【ヨーロッパ意識史のこころみ】とあるのを見逃していました。 この本は実にマニアックな本であります。 著者は文学史研究家だったのです。 あくまでも、文学からの視点でヴェネツィアを見たものであります。 そしてこの本の目的は、過去にヴェネツィアを訪れた有名な文豪や殆ど無名の旅行者の記録から、それぞれのこの街に対する意識上の違いを比較検討したものです。 ものスッゴくマニアックなのです。 ですので、ぼくの期待は完全に裏切られたというわけです。 ・・・・・・ とはいうものの、ヴェネツィアはとても不思議な魅力を持った街(かつての共和国)であります。 年がら年中、細くて網の目のような路地は観光客で溢れかえっています。 その不思議な魅力を文学的な視点で捉えたのは、マニアックではあるけれど、とても参考になる試みであります。 著者は英文学者でもあり、英語はもちろんのことイタリア語、ラテン語にも通じているようです。 たぶん、いや、間違いなく本書で紹介した著作を原書で隅から隅まで読んでいるはずです。 マニアとはそういうものであるでしょうが、その能力の高さと注ぎ込むエネルギーのスゴさに感心するばかりです。

Posted by ブクログ

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