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西洋近代思想史(下) 十九世紀の思想のうごき 講談社学術文庫
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西洋近代思想史(下) 十九世紀の思想のうごき 講談社学術文庫

G.H.ミード(著者), 魚津郁夫(訳者), 小柳正弘(訳者)

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西洋近代思想史(下) 十九世紀の思想のうごき 講談社学術文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1994/05/10
JAN 9784061591240

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2024/02/16

上巻ではカントからヘーゲルに至るドイツ観念論を進化の哲学として明解に論じるが、ヘーゲルから否定の契機だけを受け継いだフランクフルト学派なら、人間の「自然支配」と批判するだろう。プラグマティストのミードはこれを創造としてあくまでプラス思考で捉えている。 カントは「物自体」という不...

上巻ではカントからヘーゲルに至るドイツ観念論を進化の哲学として明解に論じるが、ヘーゲルから否定の契機だけを受け継いだフランクフルト学派なら、人間の「自然支配」と批判するだろう。プラグマティストのミードはこれを創造としてあくまでプラス思考で捉えている。 カントは「物自体」という不可知の領域に於いてではあるが、「我」の能動性としての自由を確保した。ヘーゲルはここから進んで「我」を自らを反省しつつ作り変えて行く過程と捉え直し、その創造性を賛美した。悪名高き「絶対知」なるものも、どこかに存在する究極の知というより、自己と世界の不断の進化のプロセスの自覚のことだと考えれば腑に落ちる。 下巻で取り上げられるベルクソンへの肯定的評価もこの延長上にある。ダーウィンの自然淘汰説を肯定するにせよ否定するにせよ、進化とは自己による自己の創造であるというのがベルクソンの進化論の要点だ。カントが人間にとって所与と考えた認識の形式、生物学的には形態に相当するが、これを自ら作り変えるのが進化なのだ。 人間は他者の視線を取り込んで社会に身を置く自己を自覚する。その上で自己と社会を一種のシステムに編み上げ、それを不断に組み替えて社会とともに進化する。他者のパースペクティブを経由した自己形成はミード社会学のキーコンセプトだが、ベースにはヘーゲルを゙頂点とするドイツ観念論がある。自身の学問体系の元型を思想史の中に読み込み、社会の流れとともに一貫した論理で再構成した個性的な思想史だ。

Posted by ブクログ

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