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身体の零度 何が近代を成立させたか 講談社選書メチエ31
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 1994/11/10 |
| JAN | 9784062580311 |
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身体の零度
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商品レビュー
3.5
6件のお客様レビュー
哲学的人間学やフーコーの権力論・制度論の発想にもとづいて、身体についての考察を展開している本です。 人間は環境世界から離れてしまったことである種の「過剰」をかかえ込むことになり、それが人間の文化を可能にしたと考えることができます。著者は、ルイス・マンフォードなどの議論を参照して...
哲学的人間学やフーコーの権力論・制度論の発想にもとづいて、身体についての考察を展開している本です。 人間は環境世界から離れてしまったことである種の「過剰」をかかえ込むことになり、それが人間の文化を可能にしたと考えることができます。著者は、ルイス・マンフォードなどの議論を参照して、このような発想を受け入れるとともに、人間の身体にくわえられる加工や装飾もまた、このような発想のもとで理解することができると考えます。また本書の後半では、近代に入って教育、労働、軍隊などの領域で、身体や動作に対する制御がいきわたっていったことが、さまざまな具体例とともに明らかにされています。 こうした議論は、80年代以降の日本で流行したいわゆる「現代思想」にかんする本でたびたびとりあげられるテーマであり、たとえば今村仁司などの論者たちの著作を読んだことのあるひとには、ひろく知られているように思います。『ユリイカ』や『現代思想』の編集者を務めた著者は、ジャーナリズムにおいてそれらの論者たちの活躍の場を提供してきたのであり、いわばおなじ空気を呼吸していたといってよいでしょう。 その後、著者は『ダンスマガジン』という月刊誌の編集者を務めることになり、「あとがき」では「なぜ舞踊の専門誌の編集に全力をあげて取り組まなければならなかったのか、自分自身に向かっても、その根拠を明確にしなければならなかった」と語っています。本書の議論はまさにそうした動機にもとづいており、日本の伝統的な「まひ」と「をどり」のちがいにかんする折口信夫の考察や、クラシック・バレエ、モダン・ダンスの成立史などに触れながら、近代的な身体観の変遷をたどっているところに、その特色があります。
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ー 身体が過剰な意味の場所でなくなったのはつい最近のことなのだ。人はタブラ・ラサの状態で生まれてくるが、生まれてきたその場所は濃密な意味の磁場なのである。人はほとんど生まれてきたその瞬間に強力な意味の磁力を浴びせられる。その社会の言葉によって、表情によって、仕草によって染めあげら...
ー 身体が過剰な意味の場所でなくなったのはつい最近のことなのだ。人はタブラ・ラサの状態で生まれてくるが、生まれてきたその場所は濃密な意味の磁場なのである。人はほとんど生まれてきたその瞬間に強力な意味の磁力を浴びせられる。その社会の言葉によって、表情によって、仕草によって染めあげられるのである。 身体がたんなる身体、だからこそ貴重な身体と見なされるようになったのは、いったいいつの頃からなのか。そしてそれはどのような背景を、どのような意味をもつのか。この半世紀、日本人の身体は大きく変わったといわれるが、それは身体をめぐるタブーからの解放となんらかの関係があるのだろうか。あるとすれば、それはどのような関係なのだろうか。 ー 亀裂、加工、表情、動作、軍隊、体育、舞踏という章題の構成で面白い考察。 『かたちだけの愛』を読んで、鷲田清一を読みたくなり、その流れで読みたくなった一冊。 これも学生時代に買ったから積読20年物。
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高校の教科書にも乗せられたかもしれない。この国の近代社会の成立を「身体」という視点から解きほぐそうとした、ポストモダンが流行っていたそのころ、もう一度近代を見直そうという画期的な仕事だと、印象深く覚えている。ここから、三浦のダンス、舞踏への執着が始まるのかな?
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