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国語を使わない国 シンガポールの言語環境
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国語を使わない国 シンガポールの言語環境

太田勇(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 古今書院
発売年月日 1994/09/10
JAN 9784772216449

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2012/07/22

1990年ぐらいまでのシンガポールの言語政策について書いた本。マレーシアについても言及している。 マレーシア人の学生がいる。 英語、中国語(普通語)を流暢に話し、日本語も上手だ。万事に活発な彼女を見ていると、21世紀型のコスモポリタンという感じがする。 しかしその彼女が、同国民...

1990年ぐらいまでのシンガポールの言語政策について書いた本。マレーシアについても言及している。 マレーシア人の学生がいる。 英語、中国語(普通語)を流暢に話し、日本語も上手だ。万事に活発な彼女を見ていると、21世紀型のコスモポリタンという感じがする。 しかしその彼女が、同国民のマレー人に対してかなり冷淡なのが、とても引っかかった。見下しているとか批判しているとかではなくて、関心がないという感じだった。これがなんだかとても不思議な感じがした。 「アイツらは臭くて汚くて犯罪者で邪教を盲信しているでヤクザで蔑むべき輩だから、彼らのことは知らないし相手にしない」という、見事な自己紹介をかましてくれるヘイトスピーカーはどの国にもいるもので、中国系がマレー系に対してそのように思っていたとしても、不思議ではない。 だけれども、彼女の態度は、そういうものではなかった。 「都会の隣人」とでも言えばいいだろうか。 高校生の時、世界地理で、ブミプトラ政策とか習ったなあ、と思い出しつつ、本当のところどうなっているのだろうかと思い、この本を読んでみた。 思っていたよりも2段階ぐらいややこしい。 私が彼女に対して思ったのは、マレー語やマレー文化に対して、冷淡であり、もうちょっと愛憎を持っていても良いのではないかということだ。中国系、マレー系、インド系、それぞれの間に、もっと複雑な愛憎があるのだと思った。例えば、在日朝鮮人に聞けば、日本人や日本文化に対する捻りまくった愛憎を話してくれることだろう。そういうものではないのか? シンガポールにおいては、それがあるのは、英語に対してだ。 (マレーシアの状況も似ていると思う。) 更にややこしいのは、中国語話者の間にも分裂があること。 すでに母国語が英語になってしまった英語系中国人と、中国語である中国語系中国人。さらには、福建語や潮州語といった方言がある。それに清末の中国近代国民運動が絡むから、何が正しいなどということは簡単には言えない。 私としては、なんだか悲しいと思う。道具としての便利さだけでいうと、英語が第一で、二番目が中国官話ということになるのだけど、それだとどこまでいっても「海峡植民地」になってしまう。マレーシア、シンガポール、インドネシアでマレー人を目指すべきで、「マレー語みたいなローカルな言語に習熟してもメリットがない」という意見はあっても、「国語ってそんなものではないのではないんじゃないのか」と思う。 だけどこれは、日本語という幸福な立ち位置を甘受している日本人だかいえることであるだろうし、それこそリー・クアンユーに「なんと、甘ったるくて、身勝手で、傲慢な意見であることか」と言われそうだけど。

Posted by ブクログ

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