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赤い唇 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1994/11/18 |
JAN | 9784087602449 |
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赤い唇
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赤い唇
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『蜘蛛女のキス』などで知られるマヌエル・プイグの、2作目の長編小説。 書簡体・会話体・報告書などが入り交じる凝った構成がとてもプイグらしい。特に手紙やモノローグ、延々と続く会話は、『蜘蛛女のキス』のモリーナを彷彿とさせる。喋り言葉は本当に上手い。 脚本のト書きのような文章が延々と...
『蜘蛛女のキス』などで知られるマヌエル・プイグの、2作目の長編小説。 書簡体・会話体・報告書などが入り交じる凝った構成がとてもプイグらしい。特に手紙やモノローグ、延々と続く会話は、『蜘蛛女のキス』のモリーナを彷彿とさせる。喋り言葉は本当に上手い。 脚本のト書きのような文章が延々と続く部分も、よく読むと非常に饒舌で、プイグの小説が徐々に饒舌さを増して行ったのも頷ける。そういう意味では『蜘蛛女のキス』や『このページを読む者に永遠の呪いあれ』のような、読者を圧倒する饒舌さは薄めではあるのだが。
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小説の装置として手紙が有効に使われている。時間の経過と、手紙の読まれる順番を意図的に逆さにすることで、静かな感動を呼んでいる。その他さまざまな小説技法が詰め込まれているが、試みはすべて成功しているように思える。
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物語をあちらこちらの視点から語る、とても凝った作品 読みながら「色」について考える。色が視覚的に与える効果というのは、背景にしている文化によっても多少変わるものなのだろうけど、文化間で重なり合うイメージも一方であるのだろうと思う。そのことは考えてみるととても不思議な気がする。私...
物語をあちらこちらの視点から語る、とても凝った作品 読みながら「色」について考える。色が視覚的に与える効果というのは、背景にしている文化によっても多少変わるものなのだろうけど、文化間で重なり合うイメージも一方であるのだろうと思う。そのことは考えてみるととても不思議な気がする。私はそのかすかに交わり合うところを手掛かりに読んでいるのだと思う。薄っぺらい読み方しかできず歯がゆいところもあるが、そういった本との付き合い方(読書の仕方)で折り合いをつけることを最近は覚えたという感じだろうか。 『赤い唇』は技巧的なところばかり目について、あまりうまく読めた気はしなかった。ラテンアメリカ文学とひとくくりにするのも微妙なんだろうけど、もう少し他のものにもあたってみたいと思うところだ。
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