1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

「きよしこの夜」が生まれた日

ポール・ギャリコ(著者), 矢川澄子(訳者)

お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する お気に入りに追加 お気に入り 追加 追加する に追加 に追加する

定価 ¥1,602

¥1,155 定価より447円(27%)おトク

獲得ポイント10P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大和書房/
発売年月日 1994/12/01
JAN 9784479570073

「きよしこの夜」が生まれた日

¥1,155

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

レビューを投稿

2018/10/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

オーベンドルフという小さな町の教会で、クリスマスのミサに間に合わせるべく、その場しのぎのようにして生まれた《きよしこの夜》。作詞者も作曲者も、ミサでこの曲を聴いた人も、楽譜を町の外に伝えた人も、この歌が世界中で歌われる名曲になるとは、おそらく想像していなかったはず。偶然に偶然が重なって小さな歌が人々の間に広まっていった、不思議な、けれど本当にあった奇跡のストーリー。今年(2018年)は《きよしこの夜》誕生200年の記念の年です。 ~以下ネタバレ。《きよしこの夜》が広まる過程を年表風にまとめます~ 1818年12月24日 《きよしこの夜》誕生。オーベンドルフ(ザルツブルク近くの町)の聖ニコラ教会で、クリスマスのミサで歌う曲として。聖ニコラ教会助任司祭ヨゼフ・モール(1792~1848)の詩、アルンスドルフの学校教師でオーベンドルフでは教会オルガニストであったフランツ・グル―バー(1787~1865)による作曲。 同日夜のミサで《きよしこの夜》初演。モールとグル―バーが歌い、グル―バーがギター伴奏。最後のリフレインで児童合唱が加わった。 ※ギャリコの本は、聖ニコラ教会のパイプオルガンが、ふいごをねずみにかじられて音が鳴らなくなったエピソードから始まりますが、この話は後世の創作とのこと。ただし、オルガンはこのとき修理が必要な状態であったことは間違いないらしいです。 https://www.stillenacht.com/en/a-global-hit-is-born/myths-and-legends/ 1919年5月半ば カール・マウラッヒャー(ツィラータールのフューゲンのオルガン職人一族の一人)がオルガン修理のためオーベンドルフの聖ニコラ教会を訪ね、《きよしこの夜》の楽譜を入手。曲を町の外に伝える。 1822年 オーストリアのフランツ・ヨゼフ1世とロシアのアレクサンドル大帝が、ルトヴィヒ・ドンホフ伯の招きにより、フューゲンを訪れる。地元芸人たちによる歓待の余興のなかで、ライナー一家(《サウンド・オブ・ミュージック》のトラップ一家の先駆)が《きよしこの夜》を歌う。ライナー一家はその後も《きよしこの夜》を広めつづける。 1831年 ツィラータールのライマッハ出身のシュトラッサー兄弟(男女2人ずつの混声重唱)がライプツィヒで、チロル民謡として《きよしこの夜》を歌う。 1832年 シュトラッサー兄弟はプライゼンブルクの王立礼拝堂のクリスマスのミサで《きよしこの夜》を歌う(ザクセン王立管弦楽団のオルガニスト、フランツ・アッシャーの招きによる)。 またシュトラッサー兄弟は同月にも再びライプツィヒで《きよしこの夜》を歌う。この演奏をドレスデンの楽譜出版者アントン・フリーズが聴く。 1840年 フリーズはドレスデンで《きよしこの夜》を作詞作曲者不詳のチロルのクリスマス・ソングとして楽譜出版。 1848年 《きよしこの夜》の楽譜がベルリンで出版。ここでも作者不詳のチロル民謡、もしくはオーストリア民謡として紹介される。 1854年 ベルリン王室管弦楽団楽長からザルツブルクの聖ペトルス・ベネディクト派修道院院長へ、「ミヒャエル・ハイドン作曲」の《きよしこの夜》の楽譜について照会の手紙が送られる。同修道院合唱長 P. アンブロジウス・プレンシュタイナーが学生の一人、フェリクス・グル―バー(偶然にもフランツ・グル―バーの息子!)に調べるよう依頼。これにより《きよしこの夜》の真の作詞者と作曲者が明らかになる。 1867年 オーストリアの印刷業者デュルリッヒャーがポンガウで歌の手引書を出版。真の作詞者と作曲者について言及された最初の出版物。 1937年 オーベンドルフに《きよしこの夜》記念礼拝堂建立。

Posted by ブクログ

2017/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“天才の出現に時がどのような評価を下すかはとても予言できません。どんな分野の芸術の創造者だって、なんらかの霊感をうけて不滅の作品を生み出したようにいったんは思うものですが、そんな作品が批評家にも大衆にも受け入れられずに廃れてゆくのです。” 「きよしこの夜」は、ほんの偶然からつくられた曲。 作詞者も作曲者もたった一枚の楽譜を残し、あっという間に忘れていった。 いや、時折思い出したのかもしれないけれど。 手から手へと、持ち主を変えながら少しずつ広まっていく「きよしこの夜」の楽譜。 飾り気のない語り口の詩と、単純で歌いやすい曲。 気がつけば、世界中でクリスマスになると歌われる曲になっていた「きよしこの夜」 これもクリスマスの奇跡のうちの一つなのかもしれない。

Posted by ブクログ

2010/07/05

クリスマス・イヴに心を澄ませてお読み下さい。それは一匹のネズミのいたずらから始まった。聖なる歌「きよしこの夜」のルーツをたずねて、愛と幻想の作家ギャリコが描くチャーミングな珠玉の記録文学

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品