1,800円以上の注文で送料無料

エスニシティの政治社会学 民族紛争の制度化のために
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

エスニシティの政治社会学 民族紛争の制度化のために

関根政美(著者)

追加する に追加する

エスニシティの政治社会学 民族紛争の制度化のために

定価 ¥3,080

220 定価より2,860円(92%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 名古屋大学出版会/
発売年月日 1994/04/20
JAN 9784815802295

エスニシティの政治社会学

¥220

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2007/12/18

 知らなかったけど、国際政治学会のトランスナショナル部会で、司会をしていた見た目恐いおっちゃん。本書は、民族的対立がなぜ起きるのか、民族を分ける要素(客観的、主観的、遺伝的、文科形成的)とその認識による差異化などに着眼し、民族に対する概念を多様な視点からまとめたもの。正直、一回だ...

 知らなかったけど、国際政治学会のトランスナショナル部会で、司会をしていた見た目恐いおっちゃん。本書は、民族的対立がなぜ起きるのか、民族を分ける要素(客観的、主観的、遺伝的、文科形成的)とその認識による差異化などに着眼し、民族に対する概念を多様な視点からまとめたもの。正直、一回だけではわからないと思う。先行研究が膨大で、且つ社会学的見地からの論争は、アメリカ社会、植民地時代、オーストラリア、カナダ、ソ連などと飛ぶし、個別的議論や先行研究が主張されている背景も違うので、それらを整理した上で理解する必要がある。特に、主張されている学説の数が半端なく、これだけでも理解に苦しむ。しかし、問題なのは、先行研究とエスニシティ(著者によれば民族とは違うと言うが)の分析枠組み、そして実際の問題を整理して、何が明らかにされたのか、ということだ。時系列的な整理と論点の抽出には、絶えまぬ努力が見られるが、果たしてこれは制度化、理論化したのか、それとも理論の時系列的整理が、理論のダーウィズムとも言うような生き残った理論を提示しただけなのか疑問。また、最後に日本やオーストラリア、EC、旧ソ連の問題を取り上げているが、これが理論の証明、つまり理論が抽出した問題を実証する役割を果たしているのか,それとも理論が提示できなかった問題を補足しているのかも少し疑問符。最後のこれらの事例は、多様なエスニシティの在り方を提示していると言えば、それまでだが、ならば「制度化」の意義は?となる。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品