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ズラータの日記 サラエボからのメッセージ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 二見書房/ |
発売年月日 | 1994/05/25 |
JAN | 9784576940731 |
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ズラータの日記
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ズラータの日記
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平和なサラエボに住んでいた少女の日記。 収録されているのは1991年9月から93年10月まで。 平和だった暮らしが内戦で急激に変わり行く様が子供の目線で記録されている。 こちらでは週末に出かけたりパーティーを開いたりしているけれど、少し離れた町では砲撃があったらしい、あちらの人...
平和なサラエボに住んでいた少女の日記。 収録されているのは1991年9月から93年10月まで。 平和だった暮らしが内戦で急激に変わり行く様が子供の目線で記録されている。 こちらでは週末に出かけたりパーティーを開いたりしているけれど、少し離れた町では砲撃があったらしい、あちらの人は大丈夫かしら、支援物資をみんなで包みました。なんてことが書いてある普通の生活から、あっというまに戦時になる。 普通に遊んでいた場所で友達が死んで、母親の勤め先は焼けて、学校にはいけなくなって、自分の部屋の窓から見える丘には狙撃兵がいて時々撃ってくる。 平時から戦時への移行にともなって、ズラータの語りも変化する。ただの日記が戦時の記録になってしまう。 日記が発表されて、世界で報道される。報道の中にはズラータを「現代のアンネ・フランク」と表すものもある。ズラータはそれに対して自分はアンネのようになりたくないと書く。 私は当時の報道をみていないから、実際の空気はわからないけれど、なんとなく、この子は生きていてほしいと願われるのと同じくらい殺されること(死ねってことじゃなくて、ひどさを強調する「犠牲者」の役)を期待されていたんじゃないかと思った。 沖国大のときhttp://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4791761898の沖縄人みたいに。 一番ショックだったのは、避難したいけれどどこへ?どうやって?という話が繰り返される中で、ズラータが「移動先の人たちは私たちがくることを歓迎するわけじゃないしね」、とさらっと書いていること。 避難民が「お荷物」であることをしっかり理解している。 ユダヤ人とか福島の人とか、その他大勢のいろんなレベルで移動しなきゃいけない人たちのことを考えていた。 避難したら迷惑な顔をされて、逃げずにいたら非難される。だけど逃げるのも逃げないのも簡単じゃない。 「こうすればよかったのに」なんて、安全な場所で最終的な被害の大きさを知ってからならいくらでも言える。 「フリーダムライターズ」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4062140519を読んで気になった本のひとつ。(この本の中でその後のズラータが見られる。映画版では省略されていたけど) 表紙を見て思い出した。これ、英語の教科書で一部だけ読んだ。 私も高校で出会っていたのに通り過ぎてしまっていたのか。 この日記の中の生活は十分ひどいことだけど、それでもズラータは両親や両親の地位や近所づきあいや本人の賢さなど、いろいろ恵まれている。 この本が世界(特に欧米)で受け入れられたのは、切り離さずにいられるギリギリのラインだったというのもあるんだろうな。 言葉の通じる白人の教育を受けた普通の生活をしている少女が戦禍に巻き込まれるのは、アフリカ人が虐殺されるよりずっとひどさを想像しやすい。
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子どもの目線から見ると、戦争の無益さがつくづく感じられる。幸せとはどういうことで、平和とはどういうことかを、子どもの目線から見つめた上で、大人の都合をもう一度見直したほうがいい。セルビアがこんな悲惨な状況にあったとき、僕は何をしていたんだろう?
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政情によりいきなり失われる日常 作者は救われたけれど それは本当に幸運だっただけで とても怖い 自分の不満だらけ、不安だらけの日常がいかに恵まれているか 不満を持つことがいかに傲慢なのか 思い知ることになる
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