1,800円以上の注文で送料無料

景気循環の理論 現代日本経済の構造
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1209-01-12

景気循環の理論 現代日本経済の構造

大滝雅之(著者)

追加する に追加する

景気循環の理論 現代日本経済の構造

定価 ¥6,160

220 定価より5,940円(96%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京大学出版会/
発売年月日 1994/01/21
JAN 9784130460507

景気循環の理論

¥220

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2012/09/19

著名な経済学者によるマクロ経済学の動向に関するサーベイを読みました。非常に興味深いサーベイでした。数年前読んだときは、特に、何も感じませんでした。しかし、今回、違和感を持ちました。第1に、メニューコストです。このサーベイでは、メニューコストを価格の粘着性の根拠としています。 現在...

著名な経済学者によるマクロ経済学の動向に関するサーベイを読みました。非常に興味深いサーベイでした。数年前読んだときは、特に、何も感じませんでした。しかし、今回、違和感を持ちました。第1に、メニューコストです。このサーベイでは、メニューコストを価格の粘着性の根拠としています。 現在、メニューコストは、理論的に破綻しています。マクロでは、価格の粘着性が確認できます。それに対して、ミクロでは、価格の粘着性は確認できません。バーコードデータ等のミクロデータを利用した分析では、価格の粘着性を示す証拠はありません。予想以上に、小売店は、価格を頻繁に変更しています。第2に、実物的景気循環理論です。当時、アメリカのマクロ経済学は、ハーバード、イエール等の東海岸のリベラル派とシカゴ等の保守派に分かれていました。著者は、リベラル派に同情し、保守派に批判的でした。しかし、それ以外の学派には、目が届かなかったのではないのだろうか。実物的景気循環理論は、クリスチャノ教授率いるミネソタ大学が主導していたのではないのだろうか。彼らは、保守でも、リベラルでもありません。実物的景気循環の最大の問題は、賃金と労働供給の相関関係です。理論的には、賃金と労働供給の間には、正の相関があります。実証には、賃金と労働供給の間には、相関関係はありません。この問題が、実物的景気循環理論の最大の欠点です。現在、この問題は解決したのでしょうか。

Posted by ブクログ