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マラーノの系譜
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マラーノの系譜

小岸昭(著者)

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マラーノの系譜

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房/
発売年月日 1994/09/16
JAN 9784622033660

マラーノの系譜

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2013/08/24
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スペインそしてポルトガルのユダヤ人からの改宗者マラーノが辿った苦難の歴史。キリスト教を信じているとはいえ、ユダヤ人であるがゆえに、ユダヤ・キリスト教いずれからも受け入れられない悲劇の人たち。マラーノは「豚」という意味だそうです。1500年前後の両国のユダヤ人から始まり、イギリス、イタリアへの避難など。ポルトガル国王の候補者の一人ドン・アントニオは王の後継者でありながら、ユダヤ女性の子供であったためにスペイン・アルパ公爵軍の介入を招いた、そしてイギリス亡命とエリザベス女王の保護。ユダヤ好きとして警戒されたエリザベス治世で起こったマラーノ迫害。それにより命を落とした女王の医師ロドリゴ・ロペス。キリスト教に改宗した人たちも、その血のゆえに殺されていく。本当に恐ろしい歴史です。スピノザ、カフカ、ハイネに至るまでの系譜の中に彼らの精神構造の奥深く潜む苦しみを描いた秀作です。シェークスピアの「ベニスの商人」は反ユダヤとして有名ですが、シェークスピアが実はこの作品の中にユダヤ弁明の発言を隠しているという説明は意外ながら、なるほどと言うようにも思います。シャイロックのこだわりはキリスト教に対するアンチテーゼとして描かれている・・・・。

Posted by ブクログ

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