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若未亡人 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | フランス書院/ |
発売年月日 | 1994/04/10 |
JAN | 9784829605455 |
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若未亡人
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商品レビュー
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隣の未亡人を手中に収めるまで
作中では年齢不明記ながら高校受験を控えた娘がいることから最低でも30代中頃前後と思しき隣人にして未亡人の【亜矢子】と、その娘が志望する高校の3年生である主人公。以前より憧憬の念を抱いていた亜矢子から娘の家庭教師を依頼されたことで得た接点が思わぬ形で官能的に身を結ぶ物語である。 ...
作中では年齢不明記ながら高校受験を控えた娘がいることから最低でも30代中頃前後と思しき隣人にして未亡人の【亜矢子】と、その娘が志望する高校の3年生である主人公。以前より憧憬の念を抱いていた亜矢子から娘の家庭教師を依頼されたことで得た接点が思わぬ形で官能的に身を結ぶ物語である。 少年のちょっとした情動の発露を目にした亜矢子が挑発気味に誘惑するのが始まりではあるが、大人の矜持から最後の一線まで越える気はなく、そのためにスイッチが入ってしまった主人公から迫られる展開になっていく。ちょっとした出来心のつもりが予想外な形になってしまい、拒むものの空閨もあって抗い切れず、次第には昂って受け入れてしまう。そんな官能描写が続く。総じて淫猥度が高い。 それでも交合はできないとして手淫や口淫で凌ぐのだが、その序盤から亜矢子の美貌も含めた主人公視点の描写が際立っている。交わらないことの安心感もあってか年上の余裕を見せる亜矢子の艶姿から主人公の悪戯に反応して恥じらうまでの振り幅があり、艶めかしさと可愛らしさが同居する魅力に繋がっている。また、亜矢子が押しに弱いと認識したことで迫ってもきっと大丈夫と主人公は判断したようである。 主人公に淡い想いを抱く娘に官能的な出番はない。ただ、睦み合っているところを亜矢子が目撃することで娘の身代わりを申し出るという、最後の一線を越えるきっかけを与えている。一線を越えてからは観念したかのような積極さを見せ、貪欲さも見せ始める亜矢子の淫らさがさらに魅力を放っている。 本作には一応のサブヒロインがいる。亜矢子の一時帰省中に秘密を掴んだと主人公に迫る反対隣の人妻である。ただし、この人妻は掴んだ秘密を自分達夫婦のために利用しており、その意味では捻りの利いた情交要員とも言えよう。 訳あっての一時帰省であり、主人公との逢瀬に時間が空いたこともあって冷静になった亜矢子は背徳な現状へ再び憂いを抱くようになる。この心境の変化を反対隣の夫婦に当て嵌めて看破するロジック的な良さと翻意させるために頑張る主人公の責めが官能的にも物語的にもクライマックスになっていた。 最終的には読み手にとっても心地良い幕の引き方になっていたように思うし、実質的な1人ヒロインと言える内容だったからこそ亜矢子と主人公をじっくり描くことができて、その良さが出た作品だったようにも思う。
DSK