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東京市政と都市計画 明治大正期・東京の政治と行政
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東京市政と都市計画 明治大正期・東京の政治と行政

中邨章【著】

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東京市政と都市計画 明治大正期・東京の政治と行政

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 敬文堂/
発売年月日 1993/06/20
JAN 9784767003931

東京市政と都市計画

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2011/10/21

 この本はかばちゃんの推薦。  戦前の都市計画制度と、後藤新平に主導された帝都復興計画に関する分析本としては、名著だと思う。中邨さんは、明治大学政治経済学部の先生。  刮目する項目多し。  前半の東京市政が、政争と汚職にまみれていたことも初めて知った。 ①都市計画...

 この本はかばちゃんの推薦。  戦前の都市計画制度と、後藤新平に主導された帝都復興計画に関する分析本としては、名著だと思う。中邨さんは、明治大学政治経済学部の先生。  刮目する項目多し。  前半の東京市政が、政争と汚職にまみれていたことも初めて知った。 ①都市計画区域制度について、「自治制という現実を前に、立案者がその存在を前提とした苦肉の策であった」(p175)  戦前の旧都市計画制度の立案者が、市町村の自治権を尊重しつつ広域行政を実現するために都市計画区域を立案したという指摘が新鮮だ。 ②旧都市計画法では、都市計画の対象を「重要な施設の計画」というあいまいな規定にしているが、その効果として、一体性、総合性を要請されるものについては、この規定を援用してそれらを自治事務から切断することが可能となった。(p180)  自治事務から切り離すとともに、都市計画地方委員会という仕組みによって、省庁縦割りも打破していたという指摘は説得力がある。  いまごろそれを学んで恥ずかしい。 ③帝都復興にあって、政治的な基盤の弱かった山本首相と後藤新平は、帝都復興審議会を内閣に設けたが、それへの軽視、議会への働きかけ不足から、帝都復興計画が挫折していく。(p248~)  後藤新平を英雄視する議論からは、どうしてここまで帝都計画がつぶされていくかわかりにくかったが、山本首相の統率力、政治力のなさと、後藤新平の政治的な反応の見込み違いがその背景にあるという指摘も、十分に説得的。  復興事業を担う若い職員のみなさん、この本は、必読書です。  参考文献として、高木鉦作「市民・自治体と都市計画」『岩波講座・現代都市政策7巻』、「都市計画と社会構造」西尾勝「都市計画の行政制度」『都市問題講座7巻』、田中二郎ほか『新都市計画論』を勉強したい。

Posted by ブクログ

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