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しあわせの王子 講談社青い鳥文庫
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しあわせの王子 講談社青い鳥文庫

オスカーワイルド【作】, 神宮輝夫【訳】, 村田収【絵】

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しあわせの王子 講談社青い鳥文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1993/06/15
JAN 9784061473782

しあわせの王子

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2023/09/09

2023.9.9市立図書館 娘が英語の課題で英語版のこの本を読むことになったので、応援(下準備用)として日本語訳を借りておいてみた。そして、私自身ひさしぶりに読んだ。こどものころどの本で読んだのかもう思い出せないが、この神宮輝夫訳の青い鳥文庫版ははじめて。有名な表題作に加えて「わ...

2023.9.9市立図書館 娘が英語の課題で英語版のこの本を読むことになったので、応援(下準備用)として日本語訳を借りておいてみた。そして、私自身ひさしぶりに読んだ。こどものころどの本で読んだのかもう思い出せないが、この神宮輝夫訳の青い鳥文庫版ははじめて。有名な表題作に加えて「わがままな大男」「すばらしい花火」「ナイチンゲールとばら」「いちばんの親友」の5篇が入った1888年のオスカー・ワイルド第一童話集の(たぶん)完訳。 王子やつばめ、ナイチンゲールの無私の気高さや相手を疑うことないハンスの愚直さに対して、政治家たちの心なさ、お高く止まって独善的なロケット花火のあわれ、学生の自分勝手、ハンスを言いくるめて友達面する粉屋の醜さのギャップがすごい。自己犠牲の報われなさに打ちのめされ、「愛」とか「友情」ってなんなのだろうと自分でも考えずにはいられなくなる。子どもが読むのとおとなが読むのではずいぶん印象が変わるかもしれない。 巻末の解説では、(若い読者は知らないだろうけど)耽美的・退廃的・懐疑的だったオスカー・ワイルドがその言行に似合わぬ美しい童話を残した訳を推察している。

Posted by ブクログ

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