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書物の図像学 炎上する図書館・亀裂のはしる書き物机・空っぽのインク壷

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 三元社/ |
発売年月日 | 1993/06/25 |
JAN | 9784883030156 |
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書物の図像学
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
ベンヤミンの「一方通行路」を通って、書かれたものの図像を収集する旅に出かけよう。行く先は カフカ である。…って、帯にはあります。ちょっと手強い本を選んでしまったかなぁ。文字組が、少し読みにくいし。まずは「書物の暗喩」という語に馴染まなければ。「本書では、文学テキ...
ベンヤミンの「一方通行路」を通って、書かれたものの図像を収集する旅に出かけよう。行く先は カフカ である。…って、帯にはあります。ちょっと手強い本を選んでしまったかなぁ。文字組が、少し読みにくいし。まずは「書物の暗喩」という語に馴染まなければ。「本書では、文学テキストに表れてくる〈書かれたもの〉の系譜を、ダンテからカフカまでたどることによって、われわれを囲い込んでいる今日のテキスト空間やディスクールの網の目の、いわば前史を浮き彫りにできればと思うのである。」(序文より)だそうです。うーん。それでも、とにかく各章のタイトルには「そそられる」のですよ。案外、章をバラバラにして読みたい箇所から読んでもよさそうです。
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心の師匠・原克教授のはじめの書籍。最近のモノに特化した著作よりはこちらのほうが好きかな。本を愛する人間にとって、本が燃えるということは禁忌であるし、いつでもどこでも、わたしたちは「焚書」を悪と野蛮の象徴として受け入れてきた。焚書坑儒にはじまり、ナチスによる焚書にまで。そこには完全...
心の師匠・原克教授のはじめの書籍。最近のモノに特化した著作よりはこちらのほうが好きかな。本を愛する人間にとって、本が燃えるということは禁忌であるし、いつでもどこでも、わたしたちは「焚書」を悪と野蛮の象徴として受け入れてきた。焚書坑儒にはじまり、ナチスによる焚書にまで。そこには完全なネガティヴ・イメージしか存在しないと耳元で囁かれ続けてきた。けれどこの本の中で焚書は善悪の判断以前の状態に引き戻される。それか世界での現象として捉えられ、善悪の前にそれがなにを意味し、なにを象徴し得るかを考察している。間違いなく、思考の転換点になった本。いつか、焚書をテーマにした長い話を書いてみたい。
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