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覇者の誤算(下) 日米コンピュータ戦争の40年
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覇者の誤算(下) 日米コンピュータ戦争の40年

立石泰則【著】

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覇者の誤算(下) 日米コンピュータ戦争の40年

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日経/
発売年月日 1993/06/30
JAN 9784532161026

覇者の誤算(下)

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2013/01/29

久しぶりに読む重い本である。 コンピュータの歴史をつぶさにみた かんじがする優れものである。 何か、人間の生きざまがその中にある。 IBMが事務機のメーカーとして確立していく 過程においても、やはり、コンピューターというものに 取り組んでいくのに大きな問題があった。 コンピュ...

久しぶりに読む重い本である。 コンピュータの歴史をつぶさにみた かんじがする優れものである。 何か、人間の生きざまがその中にある。 IBMが事務機のメーカーとして確立していく 過程においても、やはり、コンピューターというものに 取り組んでいくのに大きな問題があった。 コンピュータがいったい何をなすのかということである。 おなじように、日本が遅れて取り組む場合にも 同じ問題が違ったかたちでうまれている。 その中で、やはり富士通の歴史は きわめて興味あるものであった。 池田敏雄という天才的人間の登場により、 次々に新しい問題を解決していく。 大型コンピュータへの取り組み、 クレイ、アムダールという天才のもつ器量を受け取りながら、 日本人コンピュータをめざす。 LSIの開発の必要性を理解し、 コンピュータの米つくりが一つの分野として 広がっていった。 そして、最終的には、IBM互換機をめざす。 ソフトウエアーの争い。 など先人として繰り広げていく苦しみは、 何物にもかえがたいものである。 あとがきにいろんな想いが書いてある。 「メーカーが生きていくには、 つねに成長(拡大再生産)を求めなければならない。 「覇者」には、市場をコントロールできる という誘惑がつきまとっている。 市場をコントロールできれば、利益は思いのままである。 しかし、「覇者」をめざせばめざすほど、 メーカーは身動きがとれなくなる。」 「個人の夢からはじまったコンピュータの開発は、 ビジネスになることによって個人の手を離れた。・・・ 生命あるものは、いずれ死を迎えなければならない。」 日本のコンピュータ産業だけが生き残ることができた。 政府の保護は重要な要因であっても決定的ではない。 ・・私欲にとらわれない有能な個人があらわれては、 それにすくわれるというパターンを 繰り返してきたように思える。 ・・日本という国は不思議に人材に恵まれ、 ・・彼らの「個人の意気込み」によって、 組織的というよりも個人的な熱意と努力に よってはぐまれてきた。 ・・最後に企業を動かすのは「人間」であり、 動かすことができるのは「人間」しかないという 当たり前のことだった。 ・・才能が開花するためには、 それに相応しい「時代と場所」が必要であろう。

Posted by ブクログ

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