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掠奪の法観念史 中・近世ヨーロッパの人・戦争・法
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 1993/03/10 |
JAN | 9784130361057 |
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掠奪の法観念史
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掠奪の法観念史
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現代における「正しい戦争」とはここの国家なり集団が自由に正当性を語る「聖戦」や「正戦」ではなく、国際社会が実定国際法または国際機関または国際世論によって合法とみなす戦争のこと、と筆者は述べているが、そもそも「合法とみなされる戦争」とは何であろうか。戦争に合法や正しいというものがあ...
現代における「正しい戦争」とはここの国家なり集団が自由に正当性を語る「聖戦」や「正戦」ではなく、国際社会が実定国際法または国際機関または国際世論によって合法とみなす戦争のこと、と筆者は述べているが、そもそも「合法とみなされる戦争」とは何であろうか。戦争に合法や正しいというものがあるのであろうか。国家を構成する領土、国民を侵犯する戦争に合法とか正しいものはないのではないか。もはや中世の西洋のように宗教的根拠に基づいた聖戦が許される時代ではない。 また、依然として国家は戦争を行うという決定の正統性を主張し、守ろうと極端な方法をとり、途方もないコストを払っていると筆者は述べているが、その通りであろう。国家にとって戦争を行うことは自国の経済発展にもつながるからであり、コストを払っていることは、それによって得られる利益の方が大きいからであろう。
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中・近世ヨーロッパの社会の根本的な「暴力性」、そして近代世界における相対的平和の確立を、「掠奪」行為が法的にどのように把握されてきたか、という問題設定から論じる研究。グリンメルスハウゼンや様々な年代記作者から当時の社会でいかに暴力が支配的だったかをいわば日常世界のレベルで再構成し...
中・近世ヨーロッパの社会の根本的な「暴力性」、そして近代世界における相対的平和の確立を、「掠奪」行為が法的にどのように把握されてきたか、という問題設定から論じる研究。グリンメルスハウゼンや様々な年代記作者から当時の社会でいかに暴力が支配的だったかをいわば日常世界のレベルで再構成し、そうした中近世ヨーロッパの根本的特徴が正戦論や万民法論のレベルにまで影響を与えていることを、原典の豊富な引用と中近世ヨーロッパ研究から詳細に解明している。近代世界において、いわゆる「プロパティ」の絶対性が自明視されるなかで、そのような観念・制度がいかに前時代と異質なものであり、転換の産物であったのかということを具体的な観念の解明から明らかにしてくれている。
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