画廊へようこそ イースト文庫

新美康明【著】

• 販売会社／発売会社: イーストプレス/
• 発売年月日: 1993/10/30
• JAN: 9784900568938

商品レビュー

2013/05/20

絵を売るための　ショップが　画廊である。
画廊をどのように　経営するのか
というノウハウ　なるものが　断片的に描かれていて
おもしろい。

画家との付き合い
「芸術とカネは　同じ糞便的領域に属する」フロイト

芸術とカネが　セックスしている。
今の時代でいえば　政治とカネが　セックスしている。

極楽トンボ
人間が死ぬのは自明の理。
せめて　そのプロセスだけは　自明のものにしたくない。

芸術は　人間の生き方　そのものも含めた
形で始めて完成する。→　生き方込み。

「思いなんて　そんなもの　誰にでもあって
それは言い換えれば　思惑ってことなの。
そんな理想とか夢みたいなことばっかりじゃないのよ。
まず、約束をお互い交わすことで　
その思惑を確かめておけば　たとえ　
行き違いがあったときでも
そんな感情的なことにはならないはずよ」

「人は　それぞれ自分の立場で
それぞれ都合のいいことを考えるものだ。」

「相手を納得させ　はったりがいえるだけの
知識と感性と説得力。眼力。
そこまであらゆる手段を講じて　演出するだけのチカラが
あるかどうかなんだ。」

絵を売る場合の　空間を　中心として売ろうとする。
そのときの　いろんな　難しさがある。
画廊で　１億かかるというのもうなづける。
芸術というものの　難しさで　あるかもしれない。