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劇場通り CLASSICS ON DANCE3
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劇場通り CLASSICS ON DANCE3

タマラカルサーヴィナ【著】, 東野雅子【訳】

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劇場通り CLASSICS ON DANCE3

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新書館/
発売年月日 1993/02/25
JAN 9784403230257

劇場通り

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2007/04/03

この本はタマーラ・カルサーヴィナという20世紀の初頭にニジンスキーの相手役として知られていた、サンクト・ペテルブルグのワガノワ・バレエ学校出身のバレリーナが書いた自伝です。私は20世紀初頭のディアギレフが組織した、バレエ・リュス(ロシア・バレエ)に興味があったので、今までも色々と...

この本はタマーラ・カルサーヴィナという20世紀の初頭にニジンスキーの相手役として知られていた、サンクト・ペテルブルグのワガノワ・バレエ学校出身のバレリーナが書いた自伝です。私は20世紀初頭のディアギレフが組織した、バレエ・リュス(ロシア・バレエ)に興味があったので、今までも色々と関連書籍を漁っていましたが、今回やっとこの「劇場通り」を入手して読むことが出来ました。 彼女は、彼女よりも少し年上のアンナ・パーブロヴァに比べると地味な存在かもしれませんが、ディアギレフとの共同作業に長年従事した、珍しいバレリーナの1人です。ディアギレフはかなり勝手な人だったらしく(逆にそうでなければ、あれだけの偉業はやり遂げられなかったと思いますが…)、かなりの人達と仲間割れや喧嘩別れをしています。その中で、彼女の存在は目を引いたので、一体どのような人かなあ、と興味が沸いてきた訳です。 この自伝は、彼女の最初の記憶から、1917年のロシア革命の直後に祖国を脱出して、英国人外交官であった彼女の夫の国に向かうところまでが書かれています(その後78年に没するまで、引退した後も英国でバレエに関連する仕事に従事)。後に、ディアギレフが亡くなった時に、ディアギレフに関する最終章が付け加えられました。一番注目に値することは、彼女がこの本を母国語であるロシア語ではなく、英語で書いたことだと思います。翻訳の素晴らしさも手伝って、そんなことは微塵も感じられませんが…。 1900年代初頭の当時のワガノワ・バレエ学校の様子や、劇場関係者の様子が生き生きと描かれていて、興味がかき立てられます。その後の革命に向かって周囲の様子が変化していくところなども、興味深いものがあります。自伝という割には、自分に関する記述が少ないような気がしないでもありません。外国人であるご主人とはいつ結婚したのか、どのようないきさつだったのか、など、そこらへんもちょっとミーハー心も手伝って、知りたいなあ、と思ったりもしました。また、子供を産んだ時の話も、女性として、またバレリーナとして(キャリアとの関連において)、どう思ったのか、知りたかったです。 しかし、本の値段がね…。一般に売れるとは思われないので、しょうがないのですが、高かったです〜。興味のある方は、図書館で購入希望を出して、購入してもらうのもテかもしれません。【2002年10月購入】

Posted by ブクログ

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