高校教師

野島伸司【著】

• 販売会社／発売会社: 青春出版社/
• 発売年月日: 1993/03/05
• JAN: 9784413030298

商品レビュー

2019/08/05

ドラマの小説版、って事でいいのかな？
肝心のドラマは見た事ありませんが、人気作なんで、なんとなくのイメージはあります。

正直、序盤～中盤はタルい。
イメージ通りの事しか起こらない。

しかし、終盤３～４話の展開は、俺の想像を超えるものばかりで、
さすがの面白さがあった。
特に、ヒロインと父との関係は、
途中でにおわせる描写はあったものの、
あそこまでのものとは思わず、完全に予想外だった。
そりゃあ衝撃ですわ。

とはいえ、後に流行るケータイ小説や、
衝撃的な文字や画像で釣る携帯漫画広告によく見られる、
レイプ、妊娠、近親相姦、自殺などの
エロ、禁忌を絡んだショッキングな不幸内容が
面白さのポイントになってるのは安易。
もちろん、オンエア、出版当時は
そういうのが無かったら目立っただろうし、
注目を浴び、人気作になったんだろうけど。

小説自体の文章も平易で面白くない。
脚本を担当した野島伸司が書いたっぽいけど、
テレビドラマを原作に、
別の文章の上手い人が書いた方がいい気がしたけど…
テレビだから伝わるものを、
強引に文章化して、ちょっとクドかったり、
あれ？って思うようなシーンもあった
（スカウトの置き忘れたタバコの説明とか）。
二匹の猫の無言劇も、可愛らしさは伝わるものの、
絶対に映像ありきじゃん。

あと、挿絵やそれに相当する写真でもあれば良かった。
さすがに字しか無いってのはちょっと…

一番好きなキャラクターは新庄。
暑苦しいキャラクターながら、いい人なんで、
この作品の癒し系、清涼剤のような役割をしている。
正直役者赤井英和って、そんなにそんなでも無いんだが、
こんな超メジャー作に出演していただけでなく、
こんなメインキャストを務めてたって事に驚き。

桜井幸子にキャピキャピしたイメージはなく、
そこも最初、脳内映像化出来なかったなー。
ほぼほぼ初対面でいきなり足にマジックでいたずら書きとか、
距離詰めるの早すぎて違和感だしｗ

ドラマだからしょうがないけど、羽村にイケメンのイメージが全く無いから、
真田広之ってのも？？？ってなる。
俺の中では、「街」のオタク刑事と、DAMのカラオケの映像に出てくる、
ゆっくり手を振って女と別れて、
女に「んべっ」て舌を出される男のイメージで読んでたよｗ

藤村の「彼女たちは全てが利己的です…」のセリフは、なかなか良かったなー。
なるほど、と思わせられた。
これは大人になれば痛感するやつかも。

バレンタインは心に来るシーンだね。
あんなに遅くまで待ってて、そこで感動してグッと来る所なのに、
あのタイミングで冷たく突き放すなんて…

人間には三つの顔があるって話、なんか深そうだし、
フラグ的なものを感じたけど、良く分からなかったな。
「ホントの自分」ってのは、自分でも知り得ない、認識してない自分の姿って事なのかな。
羽村が言ってるけど、羽村以外の人に当てはめてるんだろうか。

2009/06/15

センセーショナルでした

櫻井幸子の役がめちゃくちゃ可愛くて、切ない役でした

思わずノベライズも購入してしまうくらい、好きなドラマでした

2008/01/27

　ドラマをちゃんと見たことがないし、なんか救いのない話だと思ってたので、なかなか読めずにいた物語。
　しかし野島伸司ファンなのでとりあえず読んでみると、いろいろな問題を取り上げながら、主人公二人の愛について描かれていて、とても面白かった。やっぱ野島伸司はいいね！