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毒舌・仏教入門 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 1993/03/25 |
JAN | 9784087480139 |
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毒舌・仏教入門
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毒舌・仏教入門
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商品レビュー
3.7
9件のお客様レビュー
東光さんが電車に乗ってきたら寝たふりする若者ばかりなので、足を踏んづけた。「いや、どうも。年をとると足下がおぼつかなくてね……」これは仏法でっせ。やっぱり法を施しているんです。年寄りが来たら替わるもんやということは、親が教えないでも、今東光という大僧正さまが足を踏んであげたお陰で...
東光さんが電車に乗ってきたら寝たふりする若者ばかりなので、足を踏んづけた。「いや、どうも。年をとると足下がおぼつかなくてね……」これは仏法でっせ。やっぱり法を施しているんです。年寄りが来たら替わるもんやということは、親が教えないでも、今東光という大僧正さまが足を踏んであげたお陰で気がつく。 さすが寂聴さんの師匠、小説家、政治家、天台宗の僧侶、艶福家の暴れん坊。 笑い転げなからも心にずっと残る話がいくつもあった。親孝行、人は一人では生きていけないなど当たり前のような話でも楽しい話によってハッと気づく。
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とある本屋で、懐かしき今東光和尚の本が目に留まった。 そうなのだ。わしらの世代ならまず間違いなく読んでいる、週刊プレイボーイの人生相談。それも柴田錬三郎、今東光、開高健の頃・・・(担当コメンテーターが亡くなってバトンタッチされていくのが常だった)。ああ懐かしくも、刺激的だったあ...
とある本屋で、懐かしき今東光和尚の本が目に留まった。 そうなのだ。わしらの世代ならまず間違いなく読んでいる、週刊プレイボーイの人生相談。それも柴田錬三郎、今東光、開高健の頃・・・(担当コメンテーターが亡くなってバトンタッチされていくのが常だった)。ああ懐かしくも、刺激的だったあの頃。 その今和尚の本である。 戸津説法といって、天台宗の偉い方が代々講じてきたのを、今和尚が務められた時の講話をまとめたものである。 代々の偉い方は、天台仏教の精髄をここぞとばかりに講義するわけだけども、そこは今和尚。時に河内弁、時に江戸弁を交えながら、自らの破天荒な人生経験をベースに語るわけです、聴衆をゲラゲラ笑わせながら。人呼んで漫才説法。 でも笑わせるだけではない、仏教(仏の教え)のエッセンスは深く強くこめられている。人間、狭い世界を分け合っているのだから互いに譲り合えばよいのに、それがなぜできないのか。「中道」で行けないのか…。 もとよりオレは仏教に帰依するものではない。今後ともない(自然宗教者だ)。だが誰しも傾聴すべき、大きな教えであろう。 世界の人々がみなこの境地に達すれば、いさかいも戦争も起きないだろうに。
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私は、今さんのことをよく知らなく、この本で初めて存在を知った。 経歴や経験談が面白い。 作家で天台宗のお坊さん。当時テレビにも出演する人気者、川端康成と親友で、芥川が先生。参議院議員を経験している。瀬戸内寂聴が弟子。 戸津説法は、天台宗のえらいお坊さんがするものだとのこと。内...
私は、今さんのことをよく知らなく、この本で初めて存在を知った。 経歴や経験談が面白い。 作家で天台宗のお坊さん。当時テレビにも出演する人気者、川端康成と親友で、芥川が先生。参議院議員を経験している。瀬戸内寂聴が弟子。 戸津説法は、天台宗のえらいお坊さんがするものだとのこと。内容は庶民のためにわかりやすく、時に冗談交じりに説明してくれる。 ただ、現代から見ると、時代を感じる本。 当時(1970年代)の世間はやはり男尊女卑で、内助の功、皆助け合いが美徳という価値観の中での発言に思えるところがある。 男子も女子も平等、お互いに働き競争をしていくというような時代背景で説明はしていないな~と。当然だけど。 今さんは、口が悪く中学中退といっても、いいとこの出だし、文学者としてもお坊さんとしても成功者で、いわゆる「すごい人」。その人を内助の功で支えるできた奥さんは旦那さんを尊敬していて、編集者などの人たちも崇めているのがよくわかる。非常に幸せなお父さんが、いろいろありがたい話をしているなーと思ってしまう。 映像などで観た方が、今さんの魅力や人徳や器の大きさがよくわかるのだろうが、本人のことをよく知らずに、本で、字づらだけで読むと少し距離を感じてしまうところがあった。
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