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良知の人 河井継之助 義に生き義に死なん

石原和昌【著】

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定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済評論社/
発売年月日 1993/07/10
JAN 9784818806801

良知の人 河井継之助

¥770

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2009/04/04

図書館から借りてきました。河井継之助の生き方をまた別の人の視点から見てみました。 司馬遼太郎さんや童門冬二さんの描く河井継之助は、史実をもとにした「小説」ですが、彼の描く河井継之助はビジネスマンのための「自己啓発書」です。 特に、幕末、1860年以降の日本の歴史と継之助の...

図書館から借りてきました。河井継之助の生き方をまた別の人の視点から見てみました。 司馬遼太郎さんや童門冬二さんの描く河井継之助は、史実をもとにした「小説」ですが、彼の描く河井継之助はビジネスマンのための「自己啓発書」です。 特に、幕末、1860年以降の日本の歴史と継之助の思案、行動が手に取るようにわかりました。幕府と新政府(薩摩・長州)の思惑を鋭い先見性で的確に読み、武士として自分の信念を貫き通す彼の生き様が鮮明に伝わってきました。 特に、新政府軍との内戦(戊辰戦争)の回避のために行われた小千谷会談で、河井継之助と岩村精一郎の人間観についてよく書かれていました。あくまで武士としての義理を通そうとし、さらに戦争を回避しようとした誠心誠意の嘆願を、ただの「かっこつけ」で突っ返してしまったことが、戊辰戦争を引き起こした大きな要因になってしまいました。 著者は、まだ当時23歳であった岩村精一郎の判断を批判しています。彼の判断の甘さやスタンドプレーが事の次第を大きくしたことを痛烈に批判しています。教養や徳のない人が自分に酔い、独断と偏見で行動を起こすととんでもない間違いを起こすということを彼の行動で特に悟りました。今の世の中の流れがそうな りかけているので少し怖いですね。 また、戊辰北越戦争の様子もきちんと書かれていました。駆け引きは特に面白かったし、伏見・鳥羽の戦いがあっという間に新政府軍に敗北を帰したのに対し、長岡藩は一度は長岡城を落とすものの、再び奪還するなど、物量に勝る相手に4ヶ月も戦ったことは、兵法を学んでいないはずの人間にはできないことです。この点も継之助の凄いところだと感じました。 この本を読んで、義に生き、義に死んだ河井継之助の生き方はとても素晴らしいですが、岩村精一郎ともあわせて、「自分のエゴをどこで出して、どこで引くか」、「義をどこで発揮して、どこで妥協するか」ということも大事なのではないかと感じました。これが、現代で美しく生き抜く一つの考え方なのかもしれません。

Posted by ブクログ

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