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警察の社会史 岩波新書271
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1993/03/22 |
JAN | 9784004302711 |
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警察の社会史
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商品レビュー
4.7
8件のお客様レビュー
関東大震災時の自警団による蛮行の一因は警察にもあった。 その責任を追求させないために、朝鮮人虐殺に関する裁判は茶番に等しく、加害者たちはほぼ無罪放免で終わった。 関東大震災時の朝鮮人虐殺が後の特高や隣組に繋がっていったのに、この本を読んではじめて気付いた。
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警察廃止をめぐる二つの事件◆行政警察の論理と領域◆変動する警察◆「警察の民衆化」と「民衆の警察化」◆「国民警察」のゆくえ◆戦後警察への軌跡
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1993年刊行。著者は東京都立商科短期大学教授。日比谷焼打ち事件においては民衆の怨嗟の対象となり、派出所などが焼打ちにあった警察。本書は、その警察の民衆への浸食を、建前とその存立基盤との乖離を描写しつつ、関東大震災後までの経緯を論じていく。本書の意味は、警察が発行している文書(例えば、「警察叢書」(埼玉県警察署の銘)、「警視庁令・各種規則」「警視庁編大正大震火災志」外)に基づいて叙述する点。また、司法警察面ではなく、行政・衛生・民事司法に警察が関わるという、現在とは少々乖離した実態が開陳される点だ。 後者は身体拘束に影響力を行使できる官憲に情報集約される実相が垣間見れ、建前で標榜される「警察の民衆化」とのスローガンが、末端警察官の反体制派化の抑止の方法論と完全に乖離している状況も明快に。なお、本書の感想とは離れるが、本書のような戦前の文献を丹念に渉猟・集積し、裏面を解読していく作業は、立花隆著「日本共産党の研究」など、ジャーナリストにかつて広く見られた手法。本書のテーマこそジャーナリストが良くなしうるところだが、昨今の現状では見受けられず。気骨と力量を備えたジャーナリストはいないのかな…。 本書で残念なのは、戦後直後や現代(刊行当時でいいが)と彼の時代との制度上の比較が余りない点。一覧表にでもしてくれたら実に意義深いのだが
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