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山手線膝栗毛
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山手線膝栗毛

小田嶋隆【著】

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山手線膝栗毛

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ジャストシステム/
発売年月日 1993/04/10
JAN 9784883090372

山手線膝栗毛

¥990

商品レビュー

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2011/10/06

以下の引用部分が白眉。全編に通低するのがこの「鉄地複合体制(鉄道および地上げ複合企業体)」に対する呪詛である。 これを34歳で書いていたのか、小田嶋隆さん。並みのジャーナリストより鋭い。脱帽である。 ************* 欧米の事情はいざ知らず、わが国では、いや、もっ...

以下の引用部分が白眉。全編に通低するのがこの「鉄地複合体制(鉄道および地上げ複合企業体)」に対する呪詛である。 これを34歳で書いていたのか、小田嶋隆さん。並みのジャーナリストより鋭い。脱帽である。 ************* 欧米の事情はいざ知らず、わが国では、いや、もっと範囲をせばめて少なくとも東京では、と言い直しても良いが、少なくとも我らが東京では、山の方に住んでいる人間は田吾作だったのである。 「なんでえ、おめっちのとこにゃ橋もないってか」  ってえくらいなもので、何が悲しいといって、江戸っ子が、運河も掘ってないような山奥に追いやられるほど悲しいことはないのである。  しかし、それでも大手不動産屋たちは、「○○丘」や「○○台」こそが高級住宅地だ、という宣伝を怠らなかった。なぜかといえば、彼等がどう土地を売ろうと思っても、東京で土地が余っていたのは内陸の台地ばっかりだったからだ。海辺や川べりの「一等地」(とあえて言うぞ、オレは)には、すでに由緒正しい江戸っ子が住んでいて、新しく東京に出てきた作蔵だの捨吉ずれに分けてやれるような半端な地面は、草深い「山の手」にしか残っていなかったからだ。  であるからして、彼等、鉄地複合体制(鉄道および地上げ複合企業体)は「郊外」という耳障りの良い言葉を発明した。そして、それをムジナが出るような二毛作の大根畑に当てはめる一方で、返す刀で東半分の旧東京を「水っぺり」呼ばわりにし、そのイメージの低下を促し続けたのである。

Posted by ブクログ

2008/12/21

私は今から20年ほど前に上京したのだが、まず驚かされたのは東京という巨大な街の格差であった。もうね、電車の種類によって、着ているものから顔つきまでが違っているのよ。新玉川線(現在は東急田園都市線)=ブティック、東武亀戸線=洋品店ってな感じだわな。 http://d.hatena...

私は今から20年ほど前に上京したのだが、まず驚かされたのは東京という巨大な街の格差であった。もうね、電車の種類によって、着ているものから顔つきまでが違っているのよ。新玉川線(現在は東急田園都市線)=ブティック、東武亀戸線=洋品店ってな感じだわな。 http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081122/p2

Posted by ブクログ

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