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安楽死と尊厳死 医療の中の生と死 講談社現代新書1141
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1993/03/20 |
JAN | 9784061491410 |
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安楽死と尊厳死
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
生死について普段そん…
生死について普段そんなに考えた事のない僕にとってはとても重い一冊になりました。他人事にしといてはいけない問題だ。
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人の死というものはそ…
人の死というものはそれだけ重く、誰にも侵され難いものであるということだ。
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30年ほど前の書籍、読了 今では普通になってきたと思われる、インフォームドコンセントや臓器提供の意思表示がまだ一般的ではなかった時代、この当時の安楽死かどうかの判断は山内裁判によるとされていた。 基準は以下の通り 1 病者が不治の病いで死が目前である 2 苦痛がひどく見るに忍び...
30年ほど前の書籍、読了 今では普通になってきたと思われる、インフォームドコンセントや臓器提供の意思表示がまだ一般的ではなかった時代、この当時の安楽死かどうかの判断は山内裁判によるとされていた。 基準は以下の通り 1 病者が不治の病いで死が目前である 2 苦痛がひどく見るに忍びない 3 死苦の緩和が目的 4 病者の依頼があること 5 医師の手によるのを本則とする。ただしこれによりえない場合は特別の事情があること 6 倫理的に妥当であること この基準を森鴎外の「高瀬舟」の兄に当てはめていた。 まぁ、おそらくは無罪であっただろうとの事。 よかった…のか 実際に喉掻き切っている場面に遭遇したら、とても正気じゃいられない、心神耗弱状態になると思う となると…やはり無罪じゃないかな。。。 日本人の死生観は死んだら終わり…で、むしろこの世が極楽浄土 西洋は通過点 死を精神的に受け入れる土壌があるそうだ。 私も手伝ったのだけれど、数年前にうちの子が夏休みの自由研究で調べ学習をしていた。 テーマは「日本の死体はなぜ動かないのか」 海外の死体は割と活発に(?)動くけれど、日本では死体が動かない。 死者が出てくるとすると、肉体を捨てた精神だけの存在(霊体?)なのだ。 これはまさにこの死生観によるのだろう。 我が子ながらなかなかに面白い着眼点だと思った。 今までの傾向として日本の医師は病気を診て、病人をみない だから治せなくなると、退院させられる。 治すためには、過度とも思われる治療を続ける。 いつまで治療を続けるべきか決められないのに…である 死んだら終わり、それ故に死についての議論を日本人は避けてきた。 だから死に方について、方向性が固まらない… 尊厳とは何か判断するのは本人である、それを他人が自分の判断で決めることはできない。だからこそ難しいとも言える。 また、安楽死や尊厳死を望む人の声の中には個人の次元ではなく、日本の伝統、輪を尊ぶという傾向が窺えるとのこと。 家族に迷惑をかける、肉親や友人の精神的負担を増す。それに耐えられない、という意識がある。 極めて日本人的だな、と思う。 宗教学者は3通りの死があるというらしい。一人称の死、二人称の死、そして三人称の死 つまり自分の死、家族の死、他人の死である 一個人にとっての死は、個人のものだけではなく、広く社会的な意味を持っているということ 最後に、引用 尊厳死をエゴイズムの範囲内に留めないために、死の段階まで自らの生き方が試されていると自覚することで、この理念は初めて歴史的な普遍性を持つのではないかと考える。 だそうです。 古い書籍ではあるものの、安楽死や尊厳死について造詣が深いことが窺え、大変考えさせられました。 またちょこちょこ終末医療やこの分野について、本を読んでいきたいと思う。
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