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オナニスムの秩序
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房/ |
発売年月日 | 1993/07/30 |
JAN | 9784622004448 |
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オナニスムの秩序
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自慰について、哲学や社会学などの観点から考察をおこなっている本です。 まずは、西洋の人間観の変遷なかで、自慰がどのように理解されてきたのかをたどっています。カントは理性的人間像にもとづいて自慰を否定しました。ハヴロック・エリスは、自然科学的な観点から自慰の非道徳性を言い立てる言...
自慰について、哲学や社会学などの観点から考察をおこなっている本です。 まずは、西洋の人間観の変遷なかで、自慰がどのように理解されてきたのかをたどっています。カントは理性的人間像にもとづいて自慰を否定しました。ハヴロック・エリスは、自然科学的な観点から自慰の非道徳性を言い立てる言説から距離をとりました。さらにフロイトは、人間のうちに無意識の領域を見る精神分析の観点から自慰の意味が論じられることになります。 こうした歴史的な観点からの議論を終えて、著者は現象学的な立場から自慰の意味を解明しようとします。ただし、そこで著者はメルロ=ポンティの身体性をめぐる議論や大森荘蔵の「虚想」などの概念を引っ張ってきてはいるものの、どちらかといえば岸田秀の「性的唯幻論」に近い立場がとられているように思えます。 最後に著者は、ジャック・アタリの『カニバリズムの秩序』をとりあげ、現代の消費社会において「自慰」がもっているメタフォリックな意味についての議論を展開しています。 フーコー的な系譜学から、一転して現象学的な記述がとられ、さらに社会学的な考察に移るといったように、議論の足場が一貫していないことが気になります。
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冗談まじりで図書館で借りました(笑) 内容は人間の自慰行為について、心理学、哲学的に真面目に正面から学問的に考察しています。 「すなわち《自慰》とは、自己自信の語りかけの媒体であった自然と他者とを取りあげられた裸の自己が、それを通して自己に語りかける『自己自身とのコミュニケー...
冗談まじりで図書館で借りました(笑) 内容は人間の自慰行為について、心理学、哲学的に真面目に正面から学問的に考察しています。 「すなわち《自慰》とは、自己自信の語りかけの媒体であった自然と他者とを取りあげられた裸の自己が、それを通して自己に語りかける『自己自身とのコミュニケーション』のための言語である」
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