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誰かが泣いている 扶桑社ミステリー
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誰かが泣いている 扶桑社ミステリー

デイヴィッドマーティン【著】, 渋谷比佐子【訳】

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誰かが泣いている 扶桑社ミステリー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 扶桑社/
発売年月日 1993/03/30
JAN 9784594011246

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商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2022/01/15

著者の他の作品を読んだ時(20年以上も前)程の衝撃は無かったけど、一気読み。 ただ、こんな悪党が存在できる訳ないよな、と思ってしまうところはある。 普通捕まるだろ、キンデル博士。

Posted by ブクログ

2017/09/16

話題となった「嘘、そして沈黙」と同じく何とも形容し難いミステリなのだが、一気に読ませる力量は大したものだ。破綻すれすれのプロットを強引な筋運びで繕っているのだが、もとより緻密なサイコ・スリラー作品が珍しいぐらいなので、標準的な出来かも知れない。 ニュースキャスターのライアンは、ピ...

話題となった「嘘、そして沈黙」と同じく何とも形容し難いミステリなのだが、一気に読ませる力量は大したものだ。破綻すれすれのプロットを強引な筋運びで繕っているのだが、もとより緻密なサイコ・スリラー作品が珍しいぐらいなので、標準的な出来かも知れない。 ニュースキャスターのライアンは、ピューリッツアー賞も受賞したベテランだったが、放送中に涙を抑えきれなくなる失態を犯し、プロ失格の烙印を押されて職を辞する。読み上げた原稿は幼児虐待に関するものだったが、慟哭する理由には思い至らない。直後、怪しい女がライアンに接触を図り、不可解なメッセージを手渡す。或る町で赤ん坊が殺され続けており、その事実を突き止めてほしいというものだった。女は眼前で自殺、異常な事態に戸惑うライアンだったが、このスクープは表舞台に返り咲くチャンスと捉え、事件を追う決意を固める。 主要な登場人物にまともな者がいない。盲目でありながら狡猾に殺人を続けていく小児科医キンデルの「怪物性」は設定としては常套だが、それよりも主人公の脆弱ぶりが際立っている。社会的正義よりも己の虚栄心を優先させる男で、高潔なジャーナリスト精神は些少。要はその俗物的な〝ヒーロー像〟がアイロニカルに描かれている訳だが、魅力に乏しいことは否めない。結果的に流されるように殺人者と対決するが、最後まで振り回され放しで、どうにも頼りない。物語をストレートに展開させない曲者マーティンの創作スタイルが良くも悪くも表れているようだ。

Posted by ブクログ

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