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あの世からの火 偕成社の創作直樹とゆう子の物語
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 偕成社 |
発売年月日 | 1993/04/01 |
JAN | 9784036355006 |
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あの世からの火
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あの世からの火
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
辛い内容しかないので、おすすめしたくはありませんが、読む価値はあります。ただ、怪談として読みたい方は回れ右をしたほうが良いと思います。 松谷みよ子さんにしか書けない文が、ここにはあります。 あとがきの後の解説文の、子供を殺した母親が精神崩壊して童女のように舞っていたことが書かれていた話、38度線を越えるときに騒いだ子供の首を絞めて韓国に向かった母親の話等、戦争がなければ、戦争さえなければ、悲惨で、人が抱えきれないほどの罪や後悔もないと思った。 人に優しくしていれば、必ず返ってくるのかもしれないけれど、この本が伝えたいのはそういうことだけではない。 日帝強占期(韓国や北朝鮮では日韓併合時代をそう呼ぶ)に得た朝鮮半島の人々の日本へ恨み、一部のソ連兵や日本兵の横暴なども伝わった。
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シリーズの中で、一番重い作品。読み進めるのが辛く、何度も本を閉じた。 私たちは過去にきちんと向かい合っていない。そもそも知識すら正しく持っていない。自分達がしてきたことを知りもせず中国や韓国を非難する言葉をぶつけるのはあまりの所業ではないか。子どもの受難。子供らしく甘えることがで...
シリーズの中で、一番重い作品。読み進めるのが辛く、何度も本を閉じた。 私たちは過去にきちんと向かい合っていない。そもそも知識すら正しく持っていない。自分達がしてきたことを知りもせず中国や韓国を非難する言葉をぶつけるのはあまりの所業ではないか。子どもの受難。子供らしく甘えることができなかった時代。早くに消えていった命たち。次の世では幸せに生まれ、穏やかに死を迎えられたのであって欲しい。 松谷さんの作品は優しい作品しか知らなかった。過去に対して熱い思いを秘めているからこそ、優しい作品たちが生まれたのだろう。
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直樹とゆう子の物語の最終巻。太平洋戦争の終戦時に朝鮮から引き上げてきたみすずさんの体験談を中心とした物語。 悲惨なことは多々ありますが、それは「人」の問題というより、それを引き起こした「時代」であるとも思えるし、ひいては、それを招いた「国」の問題でもあるように思えます。 でも、...
直樹とゆう子の物語の最終巻。太平洋戦争の終戦時に朝鮮から引き上げてきたみすずさんの体験談を中心とした物語。 悲惨なことは多々ありますが、それは「人」の問題というより、それを引き起こした「時代」であるとも思えるし、ひいては、それを招いた「国」の問題でもあるように思えます。 でも、そんな「国」を作ってしまったのは「人」ですから、やはり、一人ひとりの良識と選択が、のちの運命を作っていくのかもしれません。 今の「選択」が、のちの「国」と「時代」を作る。 「今」が「戦前」なのです。 そう思うと、人の選択には重い責任が発生しますね。 『ふたりのイーダ』からの年月を思うと、直樹の成長ぶりが頼もしく、嬉しい。
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