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国家語をこえて 国際化のなかの日本語 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1993/04/08 |
JAN | 9784480080516 |
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国家語をこえて
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
言語について深く考えてみるきっかけになる.慣れ親しんだ言語であることを越えてどこまで母語を擁護できるだろうか. 内容に同意する点,そうでない点,多数あるが,幅広く言語自体についてのネタおよび考えを提供してくれており,非常に面白い.
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著者の論文・エッセイを収録している本。 近代言語学は、すべての言語を伝達の道具としては等価なものと認める立場をとる。だがこうした相対主義は、言語をその社会的文脈から切り離すという誤りを犯している。たとえば日本語には、敬語の使用によって支配・被支配関係を再生産する仕組みや、女性的...
著者の論文・エッセイを収録している本。 近代言語学は、すべての言語を伝達の道具としては等価なものと認める立場をとる。だがこうした相対主義は、言語をその社会的文脈から切り離すという誤りを犯している。たとえば日本語には、敬語の使用によって支配・被支配関係を再生産する仕組みや、女性的な表現をそなえている。こうした問題意識から、著者は当時論争の的となった「反差別用語運動」についてコメントしている。著者は、言語が使用者の利害から中立であるとみなされ、あたかも自然法則に基づいた自然物であるかのような見かけをとりながら、そのじつ支配や差別の再生産する機能を帯びていることを明るみに出した点に、反差別用語運動の画期的な意義を見ている。一方、運動が初期のラディカリズムを失い差別用語のチェックリストが固定されるにしたがって、「言葉狩り」に対するバック・ラッシュが始まった。著者はこうした状況を踏まえてそれに対する反論を展開している。 「日本語の国際化」の呼び声に対する批判も興味深い。日本語を学びたいという外国人が増加している状況を受けて、日本の国際貢献という文脈の中で「日本語の国際化」の必要性が議論されるようになった。その中には、日本語の学習を通して日本文化特有の繊細さを広く喧伝しようという動きも見られる。だがそれは、かつて外地の人びとに日本語を押し付けることで、国体意識や日本精神を注入してきた「宗主国家語」としての日本語と、どれほど違いがあるというのだろうか。著者はこのような論点を提出した上で、日本語を「国際化」するためには、こうしたイデオロギーがつきまとってきたという歴史の現実をけっして見逃してはならないと論じている。
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売ってなくて、でも図書館で借りるのはイヤで(潔癖症だから)、ゼミの先生が貸してくれました★ 短編集みたいな感じです。読みやすい本。やっぱり興味ある分野です。 時間つくって要旨まとめよっと。
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