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日本人の心の歴史(上) ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1993/04/08 |
JAN | 9784480080530 |
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日本人の心の歴史(上)
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古今集の「見る」から、新古今集の「思ふ」へ、そして新古今集の、秋と冬への傾倒、王朝の「はかなし」から 中世の無常へ、など日本文学の中に表れた日本人の精神を描き出している。特に面白いのが、新古今集では、唐からの暦の伝来によって、農耕生活に基づいた具象的な季節から、抽象的な「季節」の...
古今集の「見る」から、新古今集の「思ふ」へ、そして新古今集の、秋と冬への傾倒、王朝の「はかなし」から 中世の無常へ、など日本文学の中に表れた日本人の精神を描き出している。特に面白いのが、新古今集では、唐からの暦の伝来によって、農耕生活に基づいた具象的な季節から、抽象的な「季節」の観念を得たというところ。他には、能楽、山水画、枯山水、茶の湯に通底する禅の哲学が興味深い。漫々の雪の中にある白梅の一枝を現すことによって、有と無を緊張の中に明瞭に捉える哲学。また、冬の美への注目は、冬によって、冬の内に準備されている春の生命力への注意でもあるという。禅というとなんだか暗く無味乾燥なものだとおもっていたが、日本の自然と歴史のなかで育まれた思想なのだとわかった。
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内容(「BOOK」データベースより) 咲く花に時勢や人生の全盛を、落ち葉に凋落を、秋の夕暮れに寂莫を重ね合わせてきた日本人の繊細な感覚。それを最もよく示す季節感の変遷を、各々の時代を特色づけた文芸作品や思想の中にさぐり、日本人独特の心の歴史を究明する、創見に富んだ日本精神史。...
内容(「BOOK」データベースより) 咲く花に時勢や人生の全盛を、落ち葉に凋落を、秋の夕暮れに寂莫を重ね合わせてきた日本人の繊細な感覚。それを最もよく示す季節感の変遷を、各々の時代を特色づけた文芸作品や思想の中にさぐり、日本人独特の心の歴史を究明する、創見に富んだ日本精神史。本巻では、万葉・古今・新古今から、芭蕉にいたるまでの、自然と生活が密着していた時代の日本人と季節の関わりを描く。 目次 序論 日本人の感受性の特色―感性の論理 1 万葉集における「見れど飽かぬ」について 2 古今集における「思ふ」について、及び王朝末、中世初期に現はれた「心」への懐疑と否定 3 「思ふ」から「見る」への回帰、及び「見る」ことの深化 4 春と秋といづれまされる 5 季節のよびよせ 6 四季の色どり 7 古今集の四季の部立及び配列の仕方の問題 8 秋への傾斜 9 冬の美の発見 10 冬の美 11 否定の美学 12 新なる季節 13 季節の実相 14 芭蕉の発明 補遺 『撰集抄』の脱体制者たち―その歴史的叙述
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