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科学的知の社会学 デュルケームからブルデューまで ブルデューライブラリー
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科学的知の社会学 デュルケームからブルデューまで ブルデューライブラリー

田原音和【著】

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科学的知の社会学 デュルケームからブルデューまで ブルデューライブラリー

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店/
発売年月日 1993/04/25
JAN 9784938661700

科学的知の社会学

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2020/03/28

デュルケムの研究者であり、わが国においてブルデューの社会学をいち早く受容したことでも知られる著者の、晩年の論文やエッセイなどを収録している本です。 本書の「編集後記」には、前著である『歴史のなかの社会学』(1983年、木鐸社)で語られていた「社会学的認識論」という次なる課題にそ...

デュルケムの研究者であり、わが国においてブルデューの社会学をいち早く受容したことでも知られる著者の、晩年の論文やエッセイなどを収録している本です。 本書の「編集後記」には、前著である『歴史のなかの社会学』(1983年、木鐸社)で語られていた「社会学的認識論」という次なる課題にそって、著者の発表した論文をまとめたと書かれています。ここで述べられている「社会学的認識論」は、社会学の社会学、つまりメタ社会学としての認識論であり、デュルケムからレヴィ=ストロースを経てブルデューへいたるフランス社会学史の流れをたどりつつ、上述のテーマにかんする考察が織り成されています。 デュルケムは、「社会的事実を「物」として観察する」という立場に立ちます。また彼は、社会とは「集合表象」ないし「集合意識」だと規定していました。これに対してレヴィ=ストロースは、「物」としての「集合意識」を外から把握するというデュルケムの立場を批判し、無意識の世界へと降りていくという方法を打ち立てたと著者は考えます。これによってレヴィ=ストロースは、未開社会の人びとの内在的・主観的理解から、それを構成要素にもつ全体としての「構造」の認識へと進んでいくことになります。 さらにこうした構造主義の社会学的認識論に対して、実践という問題から切り込んでいったのがブルデューだったと著者はいいます。レヴィ=ストロースが見いだした「構造」は、当該社会の成員たちの慣習にもとづく実践において、ある種の社会的戦略としておこなわれているとブルデューは考えます。社会的実践は、いわばゲームをゲームとして演じる人びとによっておこなわれており、彼らの「ハビトゥス」が構造と実践を弁証法的につなぐリンクの役割を果たすことになります。著者はこうしたブルデューの発想に、主観主義と客観主義の相克を乗り越える社会学的認識論への手がかりを見ようとしており、その意義を明らかにすることに努力を傾けています。

Posted by ブクログ

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