- 中古
- 書籍
- 文庫
式子内親王・永福門院 講談社文芸文庫現代日本のエッセイ
定価 ¥1,004
880円 定価より124円(12%)おトク
獲得ポイント8P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | 内容:式子内親王.永福門院.いま一章、和歌について. 年譜・著書目録:p234~248 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社/ |
発売年月日 | 1993/11/10 |
JAN | 9784061962491 |
- 書籍
- 文庫
式子内親王・永福門院
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
式子内親王・永福門院
¥880
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
筑摩書房 日本詩人選 竹西寛子 「 式子内親王 」 内親王の作品解説の本 内親王作品の特性を「透明な複雑さ」「静の中の動」「すべては 途中という時間感覚」「夢の歌人」という表現で示している。このイメージでよむと 歌の理解が進む 内親王の詩境の推移は、人生を幻と見ることか...
筑摩書房 日本詩人選 竹西寛子 「 式子内親王 」 内親王の作品解説の本 内親王作品の特性を「透明な複雑さ」「静の中の動」「すべては 途中という時間感覚」「夢の歌人」という表現で示している。このイメージでよむと 歌の理解が進む 内親王の詩境の推移は、人生を幻と見ることから始まり、後白河院の死を契機に、微かに移りゆく自然から秩序を観るに至り、「夢の歌人」として、闇に誘われ 闇に親和する人間への悔いと怖れを 深い夜の夢に託した 見しことも見ぬ 行末もかりそめの枕に浮かぶ まぼろしの中 *まぼろし=幻影〜人生を幻と見た *見てきた現実も、まだ見てない現実も、かりそめの枕に浮かぶ幻 *まぼろしの中のかりそめ=二重の間接法→非永続性、流動性を強める *この世の事物の定めのなさ、運動の途中でしかない人生 浮雲を風にまかする 大空の行方も知らぬ果ぞ悲しき *内親王が多用する「まかす」「行方も知らず」が同時に使われている 斧の柄の朽ちし昔は遠けれど ありしにもあらぬ世をもふるかな *後白河院の死にちなむ歌 *ありしにもあらぬ世に生きる〜院と死別して 皇女として表明 山深み春とも知らぬ松の戸に絶え絶えかかる雪の玉水 *透明な複雑さがひろがり続ける *「静中の動」としての玉水の動き*水(移りゆく自然)を見ることに徹すれば、世界の秩序を見ることができる 尋ぬべき道こそなけれ人知れず心は馴れて行き返れども *心は馴れて行き返れども=自分一人の思いの行き返り *道こそなけれ=逢う手段もないまま、一つの面影にひかれては戻る心 しづかなる暁ごとに見渡せばまだ深き夜の夢ぞ悲しき *深き夜の夢=煩悩の夢、この世の迷い はかなしや枕さだめぬ うたたねに ほのかにかよふ夢の通い路 *ほのかにかよふ=動の相(静かに動き続けている) *うたたね=粗雑な目や耳なら気付かない微かな動き 暁のゆふつけ鳥ぞあはれなる長き眠りを思う枕に *深き夜と静かな暁の対置 *闇に誘われ、闇に親和する人間への悔いと怖れを 深い夜の夢に託した
Posted by