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脱獄計画 ラテンアメリカ文学選集9
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 現代企画室 |
発売年月日 | 1993/09/20 |
JAN | 9784773893090 |
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脱獄計画
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脱獄計画
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4件のお客様レビュー
「モレルの発明」から5年後に発表された作品で、その「モレルの発明」の姉妹編と言われている作品。 隔離された島が舞台であったり、メタ・フィクション的な構造を持っていたり、その構造の一つである「ヌヴェールからの手紙」が信用できるものかどうか疑わしかったり、と「モレルの発明」との共...
「モレルの発明」から5年後に発表された作品で、その「モレルの発明」の姉妹編と言われている作品。 隔離された島が舞台であったり、メタ・フィクション的な構造を持っていたり、その構造の一つである「ヌヴェールからの手紙」が信用できるものかどうか疑わしかったり、と「モレルの発明」との共通点はかなり多い。 ただ、「モレルの発明」よりも複雑な構成になっているし、「モレルの発明」は読んでいるうちに「これはこういうことかも、あれはああいうことかも」と読者なりの推理が出来たのだが(その推理が正しいかどうかは置いておいて)、本作に関しては終盤まで、何が起こっているのか判らない状態が続いた。 よって最終章あたりで謎が解かれた時「ああ、こういうことか」と、びっくりすることになる。 それにしてもタイトルの「脱獄計画」ってそういうことだったのか! とこの謎が解かれた時に改めて感嘆。 ビオイ=カサーレス版「ドクター・モローの島」と称されることが多いけれど、まぁ当たらずとも遠からず、SFでもあり、ミステリーでもあり、哲学的な考察に富んでいる作品でもあるかな、という印象。 どうしても「モレルの発明」と比べてしまうのだが、その「モレルの発明」にあった「深み」みたいなもの(例えば「自己」とは何か、「他者」とは何か、「不死」とは何か、「愛」とは何か、を読者に考えさせるような内容)に少し乏しかったように思える。 だからといってつまらない作品ではないのだけれど、「モレルの発明」を知ってしまっているので、星は4つかなぁと(「モレルの発明」には星5つ付けてます)。 もし「モレルの発明」を読んでいなければ星5つを付けていたかもしれない。
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カサレス版モロー博士の島 脱獄計画という言葉から連想するカタルシスはどこにもなく、モレルの発明以上に錯綜した語りと幻想にあふれてる
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読後、得体の知れない不快感、恐怖感がじわっと来る。14歳で小説を書き始めた早熟の天才の手になる傑作。前著「モレルの発明」と併せて読みたい。
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