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脱獄計画 ラテンアメリカ文学選集9
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脱獄計画 ラテンアメリカ文学選集9

アドルフォビオイ・カサレス【著】, 鼓直, 三好孝【訳】

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脱獄計画 ラテンアメリカ文学選集9

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 現代企画室
発売年月日 1993/09/20
JAN 9784773893090

脱獄計画

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商品レビュー

3.7

4件のお客様レビュー

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2018/01/04

「モレルの発明」から5年後に発表された作品で、その「モレルの発明」の姉妹編と言われている作品。  隔離された島が舞台であったり、メタ・フィクション的な構造を持っていたり、その構造の一つである「ヌヴェールからの手紙」が信用できるものかどうか疑わしかったり、と「モレルの発明」との共...

「モレルの発明」から5年後に発表された作品で、その「モレルの発明」の姉妹編と言われている作品。  隔離された島が舞台であったり、メタ・フィクション的な構造を持っていたり、その構造の一つである「ヌヴェールからの手紙」が信用できるものかどうか疑わしかったり、と「モレルの発明」との共通点はかなり多い。  ただ、「モレルの発明」よりも複雑な構成になっているし、「モレルの発明」は読んでいるうちに「これはこういうことかも、あれはああいうことかも」と読者なりの推理が出来たのだが(その推理が正しいかどうかは置いておいて)、本作に関しては終盤まで、何が起こっているのか判らない状態が続いた。  よって最終章あたりで謎が解かれた時「ああ、こういうことか」と、びっくりすることになる。  それにしてもタイトルの「脱獄計画」ってそういうことだったのか! とこの謎が解かれた時に改めて感嘆。  ビオイ=カサーレス版「ドクター・モローの島」と称されることが多いけれど、まぁ当たらずとも遠からず、SFでもあり、ミステリーでもあり、哲学的な考察に富んでいる作品でもあるかな、という印象。  どうしても「モレルの発明」と比べてしまうのだが、その「モレルの発明」にあった「深み」みたいなもの(例えば「自己」とは何か、「他者」とは何か、「不死」とは何か、「愛」とは何か、を読者に考えさせるような内容)に少し乏しかったように思える。  だからといってつまらない作品ではないのだけれど、「モレルの発明」を知ってしまっているので、星は4つかなぁと(「モレルの発明」には星5つ付けてます)。  もし「モレルの発明」を読んでいなければ星5つを付けていたかもしれない。

Posted by ブクログ

2015/05/24

カサレス版モロー博士の島 脱獄計画という言葉から連想するカタルシスはどこにもなく、モレルの発明以上に錯綜した語りと幻想にあふれてる

Posted by ブクログ

2011/07/07

読後、得体の知れない不快感、恐怖感がじわっと来る。14歳で小説を書き始めた早熟の天才の手になる傑作。前著「モレルの発明」と併せて読みたい。

Posted by ブクログ

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